2020年2月25日、東京都は都内のアニメーション事業者を対象に実施した「東京アニメピッチグランプリ」の結果を発表した。
東京アニメピッチグランプリは、各事業者が自ら開発中のアニメ企画をピッチして、その企画内容やプレゼンテーションを競うもの。優秀者には賞金がでるほか、海外でのアニメーション見本市への出展機会とビジネスサポートが与えられえる。
2020年は2月14日に都内にて開催、複数のピッチ参加者の中から最優秀賞1組、優秀賞4組が選ばれた。最優秀賞は東京・中野区のカナバングラフィックスの『森の番人グスタフ』、優秀賞はうるまでるびスタジオの『TWIN OBAKÉ』、CinemaLeapの『Feather』、ピコナの『SAMURAI PIRATES』、Lamperti Giuliaの『ドラゴンの宅急便』に決まった。
カナバングラフィックスは2004年に設立されたCGスタジオで、『イナズマデリバリーズ』や『ウサビッチ』といったヒット作のショートアニメを手がけている。今回は新たな企画で、国際ビジネスを目指す。
東京アニメピッチグランプリは、東京都が日本のアニメ産業の中心であることから地域企業の振興と国際展開支援を目的に実施している。海外展開に向けたセミナーや、ワークショップでビジネスのノウハウを提供する。
ピッチグランプリはその集大成となるもので、応募者が持つアニメ企画のためのピッチを実際に行う。最優秀受賞者には賞金100万円、優秀受賞者には賞金50万円が進呈される。
また受賞者は2020年6月にフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭併催国際見本市MIFAの東京都ブース出展できる。MIFAは世界最大規模のアニメーション見本市として知られている。
出展費・渡航費・滞在費が提供されるほか、現地でのピッチ参加、ビジネスマッチングもアレンジされる。これまでの参加者には、ここをスタートに海外事業を拡大させたケースも多い。今年も大きな成果が期待出来そうだ。
東京アニメピッチグランプリ
https://anime-tokyo.com/program/#result
[最優秀賞]
カナバングラフィックス 『森の番人グスタフ』
[優秀賞]
うるまでるびスタジオ 『TWIN OBAKÉ』
CinemaLeap 『Feather』
ピコナ 『SAMURAI PIRATES』
Lamperti Giulia 『ドラゴンの宅急便』