アニメで世界へ、東京都が海外進出プログラム参加募集開始 ピッチグランプリでアヌシーへも

海外ビジネスセミナー

 東京都に拠点を持つ中堅・中小企業、個人事業主を対象にした「海外進出ステップアッププログラム」をこの8月から開始する。無料のセミナーやワークショップ、さらに企画ピッチコンテストなどを通して、海外展開のノウハウを学ぶもの。
 プログラムの最後には、アニメ企画のピッチコンテスト「東京アニメピッチグランプリ」が用意されている。ここで上位入賞をすると2023年6月にフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭の併設見本市MIFAに東京都の支援で参加することもできる。まさにプログラムをきっかけに、アニメでの海外展開の道も拓けているというわけだ。

 プログラムは、まずセミナーとワークショップから始まる。セミナーのテーマは「海外マーケットと海外企画について知る」「海外での企画のバイブル・ピッチについて知る」「バイブルからピッチを作りこむ方法を知る」「海外でのピッチのしかたを知る」「予算の組み立て方を知る」まで。
 第1回と第2回の受付はすでに始まっている。いずれもオンラインで、第1回は8月26日19時~、“海外マーケットの特徴”を数土直志が、“海外における企画の組み立て方”を文筆家/翻訳家の堺三保氏が解説する。
 9月20日19時からは、映像プロデューサーでWOWMAX カンパニーズ代表の海部正樹氏とニューディアー代表の土居伸彰氏が海外マーケットでの企画を組み立て、ピッチのポイントを具体例で紹介する。

 より実践的なのはワークショップで、現在も自身が持っている企画や参考題材をもとにワークシートなどを用いて、企画を練り上げるための個別の指導となる。第1回目は10月4日で、こちらもすでに募集を開始している。
 堺三保氏、海部正樹氏、プロデューサー/スキームデザインが専門の伊藤整氏、グイダの風早完次氏、今泉裕美子氏らが講師となる。
 セミナー、ワークショップとも、気になるひとつだけの参加から可能になっている。

 そして注目されるのが、2023年2月に開催される「東京アニメピッチグランプリ」だろう。実際に自身のアニメ企画をピッチし、最優秀賞(1名/1組)となると100万円、優秀賞なると50万円が授与される。
 さらに東京都のアヌシー国際アニメーション映画祭併設国際見本市MIFAにて、出展ができる。MIFAでは海外のアニメーション関係者へのピッチセッション、個別ミーテイングがアレンジされるので、海外ビジネスの大きな一歩になるはずだ。
 ピッチグランプリの参加条件は、事前に行われるセミナー、ワークショップのいずれかに1回以上参加していること、東京都に拠点を持つ中堅・中小企業、個人事業主であること。これまでの参加者からは大きな成果をだしているケースも多く、今回も注目されそうだ。

東京都が海外進出プログラム
https://anime-tokyo.com/
https://anime-tokyo.com/program/

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