東京都がこの10月、11月に、アニメーション分野で海外進出を目指す企業や個人事業主に向けた連続セミナーとワークショップを東京・池袋で実施する。連続してアニメーション映画祭や国際見本市、ビッチセッションなどを通じた海外展開の最新情報や、ビジネスノウハウを紹介する。テーマは「海外アニメーション映画祭・見本市」や「海外との商談」「制作受託」「海外向けの企画」などとなっている。
東京都の海外アニメビジネスセミナーはこれまでも開催されてきたが、2023年は4年ぶりにリアル開催も充実する。6本のうち3本がリアル会場での実施になる。会場はアニメ関連の施設などが集積する池袋で、「アニメ東京ステーション」も入居しているビルだ。
申し込みはすでに始まっており、第1回は2023年10月6日19時から。いま世界のアニメーションのトレンド発信とビジネスのハブとして存在感が増している海外アニメーション映画祭・見本市について数土直志が登壇。そして実際にMIFA(アヌシー国際アニメーション映画祭)を起点に海外ビジネスを広げているカナバングラフィックスから取締役/ディレクターの富岡聡氏、アートディレクター/ビジュアルデザイナーの関厚人氏がその経験を語る。
10月17日19時からは、ドワーフ スタジオとアスラフィルムとこちらも海外で活躍するふたつのスタジオから。それぞれ岡田由里子氏と望月重孝氏が海外交渉や海外ビジネスの実際を紹介する。
セミナーの後半は、さらに実用的な内容となる予定だ。海外向けに展開する作品の企画の考え方、海外に作品を売り込む際に必要なピッチとバイブルの作り方。最後のワークショップでは、実際のピッチ用の資料を作り込む。
参加はいずれも無料だが、事前登録が必要になる。「アニメーション海外進出ステップアッププログラム」(https://anime-tokyo.com/)から申し込める。
セミナー/ワークショップは、この「アニメーション海外進出ステップアッププログラム」の一環となっている。プログラムでこの他、海外向けのピッチを競う「東京アニメピッチグランプリ」、さらにMIFAへの出展支援から構成されている。
セミナーで海外ビジネスの実際を知り、ピッチグランプリを通じて優秀企画を選出、さらに実際に2024年6月フランスのMIFAで売り込むとの流れだ。
アニメーション海外進出ステップアッププログラム
https://anime-tokyo.com/