東京都に拠点を持つ中小アニメ制作社の海外進出をサポートする「アニメーション海外進出ステップアッププログラム」が、今年度も実施される。東京都は2020年に向けた東京アニメピッチグランプリ及びMIFA2020出展支援の参加者募集を7月4日から開始した。
8月からスタートするビジネスセミナーと、その後に開催される東京アニメピッチグランプリの参加者を募集するものだ。東京アニメピッチグランプリで上位入賞すると最大100万円の賞金を手にする。さらに東京都のサポートで2020年6月にフランス・アンスシーで開催されるMIFAに出展することが出来る。MIFAはフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭併催で、世界最大のアニメーション国際見本市として知られている。
「アニメーション海外進出ステップアッププログラム」は、大きく4つのプログラムに分かれている。ひとつは「海外ビジネスセミナー」で、海外のアニメーション市場の仕組みや活用のしかた、交渉の方法などを学ぶ専門家による講義形式のもの。
2つめは、海外向のプレゼンスキル向上を狙ったワークショップ。こちらは各参加者に沿いながらの実践的なものだ。セミナーとワークショップは各回個別の申し込みが可能で、最終的なピッチグランプリ参加やMIFA出展を目指さなくても問題はない。まずは海外ビジネスを知りたいという人にも最適だ。
3つめが、東京アニメピッチグランプリだ。ここでは2月に実施するコンテストで、実際に自身のアニメ企画をプレゼンテーションする。コンテストの結果、最優秀賞には100万円、優秀賞最大4組は50万円が得られるほか、MIFA2020の出展サポートを受けることが出来る。
4つめがこのMIFA2020の出展支援だ。2019年の例ではフランス・アヌシーまでの渡航費・宿泊の提供、MIFA会場でのブース出展、ピッチセッション参加、さらに海外企業とのビジネスマッチングがアレンジされた。
企業単独でもMIFAの参加は出来るが、費用の大きさや自らビジネスアレンジをするのは特に中小制作会社には負担が大きい。コストを抑えながら見本市の参加が可能になる。プログラムの詳細や参加条件などは、公式サイトに詳しい。
東京アニメピッチグランプリ及びMIFA2020出展支援
公式サイト https://anime-tokyo.com/program/