バンダイナムコグループの映像・音楽事業会社バンダイナムコアーツが、2020年4月1日付で、機構改革を実施する。旧バンダイビジュアルの映画事業と旧ランティスの音楽事業を組織として融合する。なかでも映画事業の強化に向けた新部署の設立が目玉になっている。
また同日、4月1日付の役職員の人事も発表された。執行役員ではマネジメント本部副本部長の小西貴明氏が同本部長に昇格する。
映画関連事業では、映像プロデュース部のなかに新たに映画部を立ち上げる。映画配給と映画制作事業の強化のためだとしている。映像プロデュース統括部 部長の木村淳一氏が映画部 部長に異動する。
バンダイナムコアーツはバンダイビジュアルの時代より、アニメ映画、そして実写映画の製作出資をしてきた。しかしビジネスの中心は、DVDやブルーレイの発売であった。しかし近年は映像ソフト市場が縮小しており、新分野への進出が迫られている。そのひとつが映画配給である。
2019年までに実写映画で『チア男子!!』『前田建設ファンタジー営業部』などを配給、そしてアニメでも『ガンダム Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」をサンライズと共同配給している。今後もさらに拡大を目指すとみて良さそうだ。
映像と音楽の一体化では、映像コンテンツと音楽コンテンツの双方のマーチャンダイジングを扱うを取り扱うマーチャンダイジング部がマネジメント本部に新設される。マーチャンダイジング部部長にはプロダクトデザイン部部長の清水博之氏が異動する。
また「ラブライブ!」シリーズ強化を目的としたルームが新設される。ルームでは映像と音楽のプロデュース業務を一体とする。
さらに音楽プロデュース本部にアーティストプロデュース部が設けられる。こちらはアーティストの発掘・育成と新レーベル創出・強化を目指したものだ。
アーティストプロデュース部部長は、木下光正氏が就任。音楽プロデュース本部副本部長、宣伝部 部長を兼任する。