文化庁、海外クリエイター招聘にロシアのアニメーション作家O・シュキナ氏ら

デジタル作画

文化庁は12月16日、平成28年度メディアクリエイターの育成事業の一環として海外から招聘する3名のクリエイターを発表した。
このうち1名は、ロシアのアニメーション作家アレスィア・シュキナ氏となっている。他の2名は、ブラジル出身でホログラフを用いたマルチメディアインスタレーションを手がけるイヴァン・ヘンリケス氏、カナダ出身で人間とコンピューターの相互アプローチを目指すソウゲン・チュン氏。

アレスィア・シュキナ氏は、サンクトペテルスの映画大学で学んだ後、現在はフランスで制作活動を続ける。『ゾウと自転車』といった代表作があり、絵本のような色彩とデザインの作品は海外の映画祭で数多く上映されている。
今回は日本に滞在しながら、『L LETTERS (エル・レターズ)』と題したアニメーションを制作する。作品のテーマは「真実と嘘、幻想と関係性」で、二人の郵便配達人と別々の都市に住みラブレターを送り合う一組の男女を中心に描くことになる。

海外クリエイター招へいプログラムは、メディア芸術分野の振興、そして国際交流を目的に実施されている。平成26年度、平成27年度は「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京」として、各3名のアニメーション作家を招いたが、今年度はメディアアートも含めることでより対象を広げるかたちとなった。
招聘されたクリエイターは、日本でアトリエやスタジオなど訪れ、また作品制作のためのリサーチや展覧会、研究施設を見学する。さらに関連イベントの参加や教育機関での作品紹介もする。こうした経験を踏まえて、日本滞在中に作品を制作し、発表をする。

文化庁の平成28年度メディア芸術クリエイター育成支援事業では、海外クリエイターの招聘だけでなく、日本のクリエイターの育成事業も同時に実施している。
こちらは若手クリエイターの作品企画に対して、制作費の支援や専門家によるアドバイスの提供する。平成28年度は6件が採択されているが、このなかにもアニメーション作家が含まれている。久保雄太郎氏の『Green』(仮)、林俊作氏の『Animated Painting / Painted Animation』である。

久保氏は、東京工芸大学、東京藝術大学大学院出身、『石けり』、『00:08』といった作品でいくつもの映画祭、コンテストでの受賞があり、アヌシーやザグレブ、オタワなどの海外の国際アニメーション映画祭でも上映されてきた。
林氏は、ロンドン大学ゴールドスミス美術学部で現代美術を学んだ。2016年にはドレスデン映画祭アニメーション部門で金賞を受賞した。『Animated Painting / Painted Animation』では、現代アートとしてのアニメーションの在りかたを追求するとしている。
プロジェクトの詳細と活動は、メディア芸術クリエイター育成支援事業の公式サイトで詳しく知ることが出来る。

メディア芸術クリエイター育成支援事業
http://creatorikusei.jp/

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