文化庁「アニメーション人材育成」令和5年度を日本動画協会が受託

アニメーター

 2023年4月18日、日本動画協会は、文化庁が実施する「令和5年度 アニメーション人材育成調査研究事業」の事業を受託したことを明らかにした。動画協会が本プロジェクトの運営を受託するのは、事業が現在のかたちになってから3回目、また前身である「若手アニメーター等人材育成事業」からは9回目となる。
 本プロジェクトでは、アニメーション文化の基礎である制作スタッフの育成や技術の向上を目指している。以下の3つのプログラムから構成される。
 ①作品制作を通じた技術継承プログラム
 ② 就業者を対象とした技術向上教育プログラム
 ③ アニメーション業界志願者を対象とした基礎教育プログラム 

 なかでもよく知られているのが、①にあたるアニメーション制作会社が作品を企画・制作をしながら技術の向上を目指す事業だ。毎年応募のあった制作会社4社程度がオジリナルの作品を作りながら、スタッフの育成をする。いまではアニメーターをはじめ、プロジェクト出身の業界スタッフにも、この事業の経験は数多い。
 2021年に事業名が「あにめのたね」になって以降は、若手アニメーターだけでなくアニメ業界志願者や中堅アニメーターなどにも事業の範囲を広げている。

 前年度は、ウサギ王(『NICO/AGONY』)、ECHOES(『WANDER BURABURA BAKKAMU』)、スタジオエル(『もしメタ -もし女子高生がメタバースで巫女になったら-』)、ノーヴォ/pHスタジオ(『鶴が舞う夜に』)の4団体・5企業がプロジェクトに参加した。現在は作品のPVや事業報告シンポジウムなどがインターネット上で公開されている。本年度も、受託制作4団体と育成対象者の募集を行う予定である。情報は今後公開する。

あにめのたね https://animenotane.jp

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