日本を代表する実力派監督が集まり、「アニメと映画」を語るシンポジウムが、2016年10月29日に東京・飯田橋の神楽座で開催される。第13回文化庁映画週間のメイン企画のひとつ「シンポジウム ーMOVIE CAMPUSー」に参加する。
イベントは2部構成、第1部が監督らのシンポジウム。第2部は関連映画として『WXIII 機動警察パトレイバー』を上映する。
シンポジウムの参加者が豪華だ。「劇場アニメ最前線~君は映画を信じるか」とタイトルして、片渕須直、神山健治、瀬下寛之と実力と作品への高評価で定評のある3人のアニメ監督が同時に登壇する。モデレーターは、KADOKAWA 代表取締役専務の井上伸一郎が務める。
なかなか実現が難しい顔合わせに加えて、トークには1時間半とたっぷりが用意されている。かなり濃いめの話が期待できるだろう。
片渕監督は『魔女の宅急便』の演出補を務めた後に、『アリーテ姫』、『マイマイ新子と千年の魔法』などの映画で高い評価を受ける。神山監督は『009 RE:CYBORG』、『劇場版 東のエデン』といった映画を撮っている。テレビシリーズの『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『精霊の守り人』は、世界中から大きな支持を受ける。
そして瀬下監督は、いま大きな注目を集めるCG、VFXの分野からアニメ演出を手がけるようになった。『シドニアの騎士 第九惑星戦役』、劇場3部作『亜人』の総監督を務める。
3人の監督はそれぞれ最新作の劇場映画公開も直近で控えている。『この世界の片隅に』(片渕須直監督)が2016年11月12日、『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』(神山健治監督)が2017年3月、『BLAME!』(瀬下寛之監督)が2017年といった具合だ。そした作品を通じたアニメーション制作の最新の状況も語られそうだ。
文化庁映画週間は、日本映画の振興を目的に毎年、東京国際映画祭の期間に合わせて開催されている。文化庁映画賞の顕彰や、シンポジウム、上映会などを実施する。
シンポジウムでは、2013年にショートアニメーション、2014年にはフルCGアニメーションなどアニメーションもたびたび取り上げられてきた。2015年のテーマは怪獣映画だった。今年は、日本アニメ映画の豊かさと多様性やアニメと映画の最前線について聞く。近年はアニメの劇場での勢いも注目されているだけに関心を集めそうだ。
聴講は無料、公式サイトにて先着順で受け付けている。
第13回文化庁映画週間 シンポジウムーMOVIE CAMPUSー
http://www.bunka-cho-filmweek.jp
2016年10月29日(土)開場17:10/開演17:30
第一部:シンポジウム「劇場アニメ最前線〜君は映画を信じるか」(90分)
[ゲスト]
片渕須直(『この世界の片隅に』監督)
神山健治(『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』監督)
瀬下寛之(『BLAME!』監督)
[モデレーター]
井上伸一郎(KADOKAWA 代表取締役専務 執行役員)
第二部:関連作品上映『WXIII 機動警察パトレイバー』(100分)
会場: 神楽座(千代田区富士見2丁目13-12 KADOKAWA富士見ビル1F)
入場料: 無料 (聴講希望者を公式サイトで募集中(先着順))
主催: 文化庁 共催: 公益財団法人ユニジャパン