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世界の配信アニメーション、日本番組シェアは24%で国別第2位
- 2022/6/13
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21世紀にはいり映像産業はますます盛況で、なかでもアニメーション作品への注目はとりわけ高い。制作本数も、流通も増大を続けている。
制作本数の増加には、手軽に視聴できる映像配信プラットフォームの成長も背景にある。このほどフランスの映像文化・産業の振興団体ユニフランスが、世界のSVOD(定額課金見放題)配信事業における各国別のアニメーションのシェアなどを明らかにした。世界52ヶ国102の主要なSVODの配信プラットフォームと配信されている1万9000ものタイトルを分析したものだ。日本のプラットフォームからもⅾアニメストア、U-NEXT、AbemaTVなどが言及されているかなり大掛かりなものだ。
調査はフランスの作品にフォーカスし、世界で配信されている同国の上位タイトルやジャンルなども明らかしている。しかしこうした調査はこれまでにあまりなく、配信におけるアニメーションの状況全体を知るのにも参考になることが多い。
調査によれば、世界のSVODで配信されている日本のアニメーションは、全体の24.2%と1/4にも及ぶ。1位は米国の39.5%で、これに次ぐ国別の第2位だ。第3位はイギリスの3.9%、そして第4位は調査を実施したフランスの3.8%が続く。
世界的なアニメーション制作の増大や生産国の多角化にも関わらず、配信という点では米国と日本の2か国で全体の6割以上を占めることになる。依然、両国の作品が配信で突出していることがわかる。さらに上位4か国では7割を超えるなど、寡占傾向が強い。
調査ではSVOD全体に占めるアニメーション番組の割合も示しており、これは全体の7.7%でジャンルとして大きいことがわかる。
この割合にさらに日本アニメーションのシェアを掛け合わせると、SVODで世界配信されている番組のうち1.8%が日本アニメーションになる。かねてより配信プラットフォームでニーズが高いとされてきた日本のアニメーションだが、数字からも証明されたかたちだ。
そのなかでも影響力が強いプラットフォームは、どこになるのだろうか。ユニフランスはアニメーション専門としてクランチロール(米国ファニメーションとVRV、ヨーロッパのワカニムを含む)、日本のⅾアニメストア、米国のハイダイブ、VIZメディアの4つを挙げた。
グローバルの総合配信ではNetflix、ディズニープラス、アマゾンプライムビデオの3つがフォーカスされている。ディズニープラスは全体の16.5%とアニメーションの比率が高く、Netflixの8.7%も平均より高い。一方でアマゾンプライムビデオでは6.3%と全体平均をかなり下回った。
ローカル大手では日本のAbemaTV(19.1%)、イタリアのTIMビジョン(18.6%)、ロシアのプレミア(17.1%)がアニメーション比率の高いサービスとしている。U-NEXTのアニメーション比率も10%を超える。