日本コンテンツの市場として、タイが関心を集めている。人口は6700万人と多く、東南アジアのなかでも親日的とされてきたが、近年は政治の混乱もあり、アニメ・マンガの市場として見逃されてきた。それが経済の成長、そして東南アジア市場の足掛かりとしてあらためて脚光を浴びている。
それを象徴するのが、ジャパンマンガアライアンスが現地法人アニメイトJMAを通じて2016年2月にオープンしたアニメイト バンコク店だ。市内を代表するショッピングセンターMBKセンターに、広さ170坪、3万点アイテムを並べる大型店として誕生した。
そのアニメイト バンコク店で、7月23日、24日に海賊版に反対する大型イベント「ANICO」が開催された。ジャパンマンガアライアンスは、アニメイトとKADOKAWA、講談社、集英社、小学館の大手出版4社が共同出資する合弁会社である。アニメイト バンコク店は日本のグッズ販売だけでなく、日本のアニメ・マンガカルチャーの発信の役割も期待されている。正規商品の販売を通じた海賊版対策もそのひとつだ。
「ANICO」そうした一環である。今回は現地で正規版のマンガ翻訳出版を手掛ける出版社11社からなる海賊版対策連合(R2R)も共催に加わる大掛かりなイベントになった。「№ Right,№ Life」をスローガンに、タイのファンに海賊版反対を訴えた。
一方イベントでは、日本から豪華なゲストを招いた楽しい企画で日本のマンガの魅力も伝えた。日本から『GTO』の藤沢さとるさん、『デート・ア・ライブ』の橘公司さん、『シュガー*ソルジャー』の酒井まゆさん、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の太田垣康男さんがタイを訪問し、サイン会を開催した。
人気マンガが同時に4名もサイン会をするのは、前例がないとのこと。両日合せて4000名ものファンがアニメイト バンコク店に集まった。
ジャパンマンガアライアンス http://www.japanmanga.co.jp/index.php
アニメイトバンコク店 http://www.animatejma.co.th/