「あにめたまご2020」完成披露はネット無料配信、原画・設定資料などの展示も

「あにめたまご2020」

 文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト「あにめたまご2020」で制作された3作品が3月27日より、ウェブで無料配信をしている。あにめたまご公式サイトに特別配信ページが設けられ、3作品とも4月30日まで全編視聴可能だ。
 作品はスピード制作の『オメテオル≠HERO』、ベガエンタテイメントの『レベッカ』、ゆめ太カンパニーの『みちるレスキュー』で、いずれも20分あまり。SFアクションから名作ものと幅広い作品が揃った。番組はベテラン声優の岩田光央さん、平野文さんがMCを務めている。

 あにめたまごは、2010年度から文化庁が実施している若手アニメーターを実践のなかで育成するプロジェクトである。1年間かけてテレビアニメ30分枠相当のオリジナルアニメを作るなかで、若手アニメーターが原画のスキルを学ぶものだ。
 「PROJECT A」「アニメミライ」と名称を変えつつも、今回で10回目を迎える。これまでに多くのアニメーターが参加し、制作作品はその後のさらに大きな企画に発展したり、自社パイロット作品として活用されるなど様々な成果をだしている。

 また制作作品は毎年2月、3月にかけて完成披露上映会を実施してきた。しかし2020年は新型コロナ感染が広がる中で、東京アニメアワードフェスティバル内での上映イベントが中止になっている。そこで広く作品を知ってもらう新たな手段として、ウェブ上の完成披露特別配信となった。
 配信は作品以外にMCと監督、プロデューサーによるトークもあり、まさに完成披露に相応しい内容となった。さらにウェブでは3作品原画、設定資料などの制作資料の展示もされている。盛りだくさんの内容だ。

あにめたまご 2020
https://animetamago.jp/

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