新海誠が現代のミャンマーを描く、大成建設の短編CM新作公開


 『君の名は。』、『天気の子』でお馴染みのアニメーション映画監督・新海誠の新作映像が公開された。といっても劇場映画ではなく、長さ30秒の短編だ。コミックス・ウェーブ・フィルムが制作する大成建設のCMシリーズの最新作「ミャンマー篇」である。3月20日より、大成建設の公式サイトにて公開している。
 毎回、世界各地が舞台になることで話題を呼ぶシリーズだが、本作では近年、急速に経済発展を遂げるミャンマーが舞台になる。ヤンゴン新専門病院の建設現場で働く若手社員の成長を、日本にいる姉からの手紙の視点で描く。

 このCMシリーズは、2011年にスタート。これまでに断続的に「シンガポール篇」、「ベトナム・ノイバイ空港篇」、「スリランカ高速道路篇」、「ポスプラス海峡トンネル篇」、「新ドーハ国際空港篇」の5本が制作されている。このうち「新ドーハ国際空港篇」以外の4作は、新海誠が監督している。
 いずれのCMも、コミックス・ウェーブ・フィルムらしい美しい背景に暖かい情緒が織り込まれ、小さなドラマが描かれる。短い時間だが視聴者の心を捉える演出だ。

 今回は監督に みきようこ を起用し、新海誠は総監督を務めた。「シンガポール篇」以来、1年半ぶりの新作だ。
 みきようこ監督は、新海作品に長く携わり縁が深い。2004年に『雲のむこう、約束の場所』の撮影補佐で初参加。『星を追う子ども』の色彩設計補佐)、『言の葉の庭』の色彩設計・撮影、『君の名は。』の色彩設計を手掛けた。2019年の『天気の子』では、色彩設計のほか、助監督も務めておいる。大成建設CMでも「ボスポラス篇」から参加、している。今回の「ミャンマー篇」で初監督となった。

大成建設「ミャンマー」篇
総監督: 新海誠
監督・絵コンテ・演出: みきようこ
音楽: ヨルシカ
声の出演: 松岡茉優

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