「シン・ゴジラ」北米興収は100万ドル超 話題作が米国上陸

シン・ゴジラ 米国

10月11日から北米で1週間限定公開をスタートした『シン・ゴジラ』の興収が100万ドルを超えた。米国の映画興業情報サイト BOX OFFICE MOJOによれば、10月16日まで映画興業は109万1438ドル(約1億1000万円)となった。
公開スケジュールは17日、18日の2日間を残すが、多くの劇場が上映日程を10月11日から13日の3日間限定にしていたこともあり、興行収入はほぼ現在の数字で着地しそうだ。ファニメーション(FUNimation)配給の日本映画としては、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(913館)の約800万ドルに及ばなかったが、歴代2位となる。昨年秋に公開された実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』前編(45万ドル)、後編(31万ドル)は大きく上回った。
日本のゴジラ映画としては、『ゴジラ2000 ミレニアム』(ソニー・ピクチャーズ配給)の1000万ドル、1984年版『ゴジラ』(ニューワールド配給)の410万ドルに続く第3位となる。

日本では大ヒットが続く『シン・ゴジラ』は、米国では日本のアニメや映画を得意とするファニメーションが北米配給を担当している。映画公開はファニメーションが得意とする短期間に数百館規模の劇場で上映するスタイルを取った。
日本でのヒットを受けて、当初発表よりやや繰り上げたかたちでの公開となった。しかし、北米で観客が限定されている日本の実写映画であることに加えて、日本語上映の英語字幕だったこともあり、熱心なファンが多く、一般層への広がりにはやや欠けたかたちだ。

一方で、こうした限定上映は、その後のBlu-ray/DVDの販売やテレビ放送に向けたプロモーションの役割も大きい。ファンの盛り上がりに加えて、劇場上映されることで、新聞や雑誌にレビューが掲載される効果も無視できない。それだけに、今後の話題の広がりに期待がかかる。

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