『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』が2021年10月29日(金)の北米公開を切り、初日だけで興行収入が288万2381ドル(約3億2000万円)と好調なスタートを切った。先週公開したばかりのSF大作『DUNE/デューン 砂の惑星』の500万ドルに及ばなかったが、デイリーの興行ランキングでは第2位となる。また1スクリーンごと売上げであるスクリーンアベレッジでは1799ドルと第1位となった。
同じ週末にはハローウィーンということもあり、『Last Night in Soho』と『Antlers』の2つのホラー映画が全国公開されている。それぞれスクリーン数は3016と2800だが、限定公開でスクリーン数1602の『僕のヒーローアカデミア』が大きく引き離した。
『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』の配給は前作『2人の英雄』(2019)、前々作『ヒーローズ:ライジング』(2018)に続き、ソニー・ピクチャーズ系のファニメーションが担当している。オープニングのスクリーン数は、第1作は508、第2作が1196と拡大している。初日の興行収入も水曜日と金曜日の違いはあるが、94万ドルから258万ドル、そして今回の288万ドルと上昇基調である。
土曜日、日曜日も同じ勢いで推移すれば、週末興行収入でも『2人の英雄』のランキング4位を上回る記録更新が見えてくる。『2人の英雄』の最終興行収入は1330万4000ドル(約15億円)、『ヒーローズ:ライジング』は575万4556ドル(約6億5000万円)だった。こちらを上回る数字も期待される。原作マンガの販売も好調な北米での『僕のヒーローアカデミア』人気の盛り上げにも一役買いそうだ。
北米では新型コロナ対策も進み、ようやっと劇場運営が通常モードに戻りつつある。しかし依然、コロナ禍が懸念する向きも多く、映画全体への動員は伸び悩んでいる。特にキッズ・子ども向けの映画が不振とされるなかで、『僕のヒーローアカデミア』の好調なスタートは明るいムードを与える。