IMAGICA GROUP傘下で世界最大のメディアローカライズ事業者であるSDI Media Groupが、日本国内でも活動を本格化する。2020年2月17日、IMAGICA Lab.はSDI Mediaと協力して東京都内に新たなダビングスタジオIMAGICA SDI Studio を設立、営業開始した。
資本金は5000万円、代表取締役社には野津仁氏が就任した。国内の放送・映像関係会社の多い東京・汐留エリアを拠点とする。国内のダビングニーズのさらなる取り込みを目指す。
IMAGICA SDI Studioのスタジオには、5.1ch サラウンドミキシング作業にも対応するレコーディングブースを全4室、Dolby Atmos Home Mastaring対応のミキシング作業専用ルームを備える。吹替やアフレコ、ミキシング、キャスティング、吹替用の翻訳、クオリティコントロール、納品データの作成など幅広い作業に対応する。字幕サービスやDCP作業、DVDやBlu-Rayの制作、映像編集や加工作業なども行う。
主な取り組みは、外国語の映像作品・ゲームの日本語吹替版の制作となる。外国語の映像作品のローカライズは動画配信市場の拡大で、近年ニーズが拡大している分野である。日本アニメの音響制作も主要な事業になる。
IMAGICA Labは、国内最大のポスプロ事業企業として知られる。一方のSDI Mediaは米国に本社を持つメディア・コンテンツでは世界最大規模のローカライズ事業者だ。世界各国の社事業拠点で、80ヵ国語以上の吹き替えや字幕を手がける。2015年に、IMAGICA GROUPなどが買収、同社のグループ会社となっている。
今回は各社の強みを活かし、シナジー効果を目指したグループの取り組みといえる。IMAGICA Lab.が国内で持つ映像事業のノウハウとSDI Mediaのグローバルなネットワークを結びつけたサービスが強みになりそうだ。
IMAGICA SDI Studio(イマジカ エスディーアイ スタジオ)
https://www.imagicasdistudio.co.jp