11月12日に発表された玩具大手タカラトミーの2020年3月期第2四半期決算は、前年同期比で減収減益の厳しい内容となった。引き続き北中南米がきつく、いずれも営業赤字だったのに加えて、オセアニアが赤字転落した。また日本も減収減益だった。
第2四半期までの連結売上高は830億9200万円と6.8%の減少。また営業利益は58億2600万円(17.6%減)、経常利益は53億8900万円(26.6%減)、当期純利は41億8900万円(15.4%減)と、利益面ではいずれも減少となった。
主力の日本市場が減収減益だったのが響いた。売上高は746億1600万円(4.6%減)、営業利益は69億200万円(15%減)である。
「トミカ」が好調で「プラレール」も堅調だったが、「ベイブレードバースト」が前年同期比で減少した。また「トランスフォーマー」も海外向け輸出が減少した。映画効果のあった前年同期の反動もでたかたちだ。
北中南米はキャラクター玩具の販売終了とベビー用品の販売減少で売上げを減らし赤字から抜け出せなかった。ヨーロッパ、オセアニアも同様にキャラクター玩具の販売終了が減収要因となった。下期は音楽連動型の大型商品「Rizmo(リズモ)」に期待をかける。
一方、アジアは『トイ・ストーリー4』の関連玩具、「ゾイドワイルド」「新幹線変形ロボ シンカリオン」
が人気となった。「ベイブレードバースト」の販売減少をカバーして、増収増益となった。売上高は299億8200万円(0.9%増)、営業利益は7億3300万円(39.9%増)だった。