世界のアニメファンにライブイベント MyAnimeList等が新配信サービス開始

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 日本アニメのコミュニティサイト「MyAnimeList」が、海外アニメファンに向けたアニメイベントのライブ配信をする。メディアドゥホールディングスのグループ会社で「MyAnimeList」を運営するMyAnimeList, LLC(米国・カリフォルニア)とキューダップ、ライブストリーミングジャパンは協力して「MAL Live」とタイトルしサービスをスタートした。
 「MAL Live」を通じて、アニソンライブなどのイベントを世界各国のアニメファンにライブストリーミングで視聴提供する。第一弾として、2019年11月16日にニューヨークで開催されるアニソンライブ 「Lantis Matsuri 2019 at Anime NYC」を生放送で、日本、韓国、台湾、香港を除く全世界に配信する予定だ。海外のファンは、MyAnimeListでアカウント登録したうえでチケットを購入することで、ライブ視聴が楽しめる。

 「MAL Live」はキューダップが主催・企画となり、プットフォームはMyAnime Listが提供、ライブストリーミングジャパンがシステムを担当する。配信地域はイベントごとに異なる。
 MyAnimeListは2005年に設立され、英語による日本アニメ・マンガのコミニュティサイトとして急成長した。月間アクティブユーザーは1200万人にもなり、英語圏におけるアニメファンに大きな影響力を持っている。2019年3月にメディアドゥHDが買収したが、現在はコミュニティの運営だけでなく、コミュニティベースにした事業多角化を目指している。今回の試みもそのひとつになる。
 キューダップは、海外向けアニメ情報サイトの「Honey’s Anime」、英語小説投稿サイト「Honeyfeed」を運営している。ネットを通じた日本カルチャーのビジネスを得意とする。ライブストリーミングジャパンは動画配信のソリューションを提供することで成長している。

 “Lantis Matsuri”は、バンダイナムコアーツの音楽ブランドのランティスが展開するアニソンフェスティバルである。レーベルに縁のあるアーティストが多数参加することでアニメファンに人気だ。日本では2019年6月に幕張メッセでレーベル設立20周年を記念して開催3日間のイベントで約5万人を動員するほどだ。
 またイベントの海外展開にも、積極的で米国やシンガポール、上海などで“Lantis Matsuri”のブランドでライブを実施、こちらも高い人気を集めている。今回は初のニューヨーク公演となるが、その模様を世界に届ける。
 ライブが開催されるAnime NYCは、2017年からニューヨークでスタートした日本のアニメ・マンガ・音楽などのカルチャーイベントである。米国のアニメイベントの中では歴史は浅いが、今回は期間中に3万人以上の来場を見込む人気トになっている。

 アニメ関係のイベント、その中でのアニソンアーティストのライブは世界各国で増加している。しかしそれでも実際は北米、ヨーロッパ、アジアの大都市に限られている。そうしたイベントに来られないファンのほうが多数派だ。
 一方で現在のアニメカルチャーは国内外とも、作品だけでなく音楽やライブなども含めて総合的に楽しむ潮流となっている。「MAL Live」は、こうした文化の普及にも一役買いそうだ。

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