劇場版「名探偵コナン」、劇場興収過去最高記録を更新 4D上映が牽引

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 2019年4月12日に公開した人気アニメ『名探偵コナン』の最新劇場映画「紺青の拳」が、興行収入でシリーズ記録を塗り替えた。公開から4ヵ月半、20週目となる8月25日、累計興行収入が91億8270万2500円に達成した。シリーズ過去最高だった前年の「ゼロの執行人」の91億8000万円を上回った。
 シリーズの興行収入は2012年の『名探偵コナン 11人目のストライカー』以来、過去最高を更新続けている。「紺青の拳」は1997年の第1作「時計じかけの摩天楼」から数えて23作目にあたるが、誕生から20年を超えていまだにファンを拡大し続けている。

 「紺青の拳」では、主人公・江戸川コナンら主要キャラクターが日本を飛び出してシンガポールを舞台に活躍する。かつて海に沈んだ世界最大のブルーサファイヤを巡る殺人事件に挑む。人気キャラクターの怪盗キッドや京極真の登場が話題を呼んだ。

 近年、ますます人気の劇場版「名探偵コナン」シリーズだが、2018年の「ゼロの執行人」は前年の「から紅の恋歌」68.9億円を一挙に22億円も上回る91.8億円とケタ違いの大ヒット。シリーズでも屈指の人気キャラクター安室透の登場がリピーターを呼んだとされている。
 それだけに2019年の「紺青の拳」が、さらにそれを越えるのはハードルが高いとみられていた。しかし2018年をさらに越えることで関係者を驚かせた。
 公開から4ヵ月を超えてからの記録更新は、8月23日から体験型の4Dアトラクション上映がスタートしたためだ。よりダイナミックに作品を楽しみたいリピーター層を惹きつけただけでなく、顧客単価の高さも貢献した。4D上映はしばらく続くため、記録はまだ更新を続けそうだ。

[劇場版「名探偵コナン」 興行成績の歩み]

1997年 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
*配給収入、興行収入とも未発表

1998年 名探偵コナン 14番目の標的 10.5億円
1999年 名探偵コナン 世紀末の魔術師 14.5億円
*1997年、98年は興行収入が未発表のため配給収入

2000年 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 25.0億円
2001年 名探偵コナン 天国へのカウントダウン 29.0億円
2002年 名探偵コナン ベイカー街の亡霊 34.0億円
2003年 名探偵コナン 迷宮の十字路 32.0億円
2004年 名探偵コナン 銀翼の奇術師 28.0億円
2005年 名探偵コナン 水平線上の陰謀 21.5億円
2006年 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 30.3億円
2007年 名探偵コナン 紺碧の棺 25.3億円
2008年 名探偵コナン 戦慄の楽譜 24.2億円
2009年 名探偵コナン 漆黒の追跡者 35.0億円
2010年 名探偵コナン 天空の難破船 32.0億円
2011年 名探偵コナン 沈黙の15分 31.5億円
2012年 名探偵コナン 11人目のストライカー 32.9億円
2013年 名探偵コナン 絶海の探偵 36.3億円
2014年 名探偵コナン 異次元の狙撃手 41.1億円
2015年 名探偵コナン 業火の向日葵 44.8億円
2016年 名探偵コナン 純黒の悪夢 63.3億円
2017年 名探偵コナン から紅の恋歌 68.9億円
2018年 名探偵コナン ゼロの執行人 91.8億円
2019年 名探偵コナン 紺青の拳 91.8億円 (8月27日公開中)

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