徳間記念アニメーション文化財団(三鷹の森ジブリ美術館)は、2016年12月1日より「平成 28 年度アニメーション文化調査研究活動助成制度」の助成対象研究者の募集を開始した。助成対象に選ばれると、一研究につき最大50万円までの資金が支払われる。
大学、大学院、研究機関などの研究者のほか、博物館や図書館の職員、さらに大学院で研究する学生も応募可能である。2017年1月31日まで申し込みを受付け、選考のうえ対象を決定する。
徳間記念アニメーション文化財団は、2001年に設立された。スタジオジブリの作品を中心にアニメーションの楽しさを紹介する三鷹の森ジブリ美術館を運営する。美術館運営のほか展示企画や関連資料の保存・管理、セミナー、外部でのアニメーション関連展覧会の企画協力も実施する。
もうひとつ大きな活動となっているのが、アニメーション文化の調査研究である。日本のアニメーションスタジオ史やアニメーション作家・作品の基礎的調査も行っている。
アニメーション文化調査研究活動助成制度は、調査研究の一環として長年実施されている。この分野の若手研究者の育成を目的に設立された。関連分野の幅広い領域を対象とするほか、近年は応募対象者の年齢制限も設けられていない。またグループでの応募も可能だ。研究発表が日本語であれば、国籍、在籍地も問わない。
ただし、研究成果は2018年3月31日までに提出する必要がある。また、財団は研究成果を普及啓発活動や出版物で使用する。
募集の詳細は三鷹の森ジブリ美術館のサイトで確認できる。また、2017年1月14日(土)13時半~14時半に、東京・三鷹市のネットワーク大学で説明会が実施される。申請書の書き方や調査研究テーマの選び方、調査研究計画の立て方などのアドバイスを受けることが出来る。
日本でのアニメーション文化は商業面での成功など、世界的に見ても社会での存在感は大きい。しかし、アニメーションの文化的な研究は必ずしも多くない。今後の活性化が期待される分野だ。
他に例がないアニメーション文化研究にフォーカスした助成制度は、こうした活動サポートするものになる。
「平成28年度 アニメーション文化調査研究活動助成制度」の紹介ページ
http://www.ghibli-museum.jp/news/011173.html
■ 説明会
日時: 2017年1月14日(土) 13:30~14:30
場所: 三鷹ネットワーク大学 三鷹市下連雀3-24-3 三鷹駅前共同ビル3階
※説明会の参加なくとも助成制度の応募は可能。