2019年9月13日(金)に中国全国公開をスタートした劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』が好調なスタートを切った。13日から15日まで初週末3日間の興行収入が約1億3100万元を超え、日本円で約20億円達した。
中国でこれまで公開された「名探偵コナン」の劇場シリーズ過去最高は2018年の『名探偵コナン ゼロの執行人』の1億3000万元。公開3日間でこれを上回ったことになる。また2019年に中国公開された日本映画では『千と千尋の神隠し』に続く第2位につけている。
『名探偵コナン 紺青の拳』は、毎年恒例のシリーズ劇場版の第23作目。日本を飛び出しシンガポールを舞台にコナンや怪盗キッドらが活躍する。
日本では、4月12日に公開されている。8月23日からは4DXも始まり依然劇場上映中である。国内興行収入は92億円を超えて、こちらもシリーズ過去最高である。そうした勢いを中国でも見せつけた。
中国での日本映画の興行収入は、初週末に大きく偏る傾向が強いが、それでも最終2億元(約30億円)は視野に入る。『となりのトトロ』(2018年公開)の1億7000万元、『ドラえもん のび太の宝島』(2018年公開)の2億900万元を超えれば、日本映画歴代4位となる。
もしそうなれば『STAND BY ME ドラえもん』を除く、劇場版「ドラえもん」シリーズを全て上回る。これまで中国で『ドラえもん』に後塵を拝していただけに意味が大きい。「名探偵コナン」シリーズは2016年の『純黒の悪夢』まで伸び悩んでいた。2017年は公開を見送り、『ゼロの執行人』より新たな配給会社に変ったことで勢いを得たかたちだ。