イマジカグループ第1Q 映像事業は好転、TVアニメ制作増加・利益率改善も


 映像関連事業の大手IMAGICA GROUPの2020年3月期第1四半期決算は、連結売上高は217億4700万円(12.3%増)と増加したが、営業損失6億8100万円、経常損失8億4100万円と厳しい結果だった。当期純利益は連結子会社の売却益16億4700万円があり、5億8600万円となった。
 映像コンテンツ事業が大きく上向いた一方で、映像制作サービス事業、メディア・ローカライゼーション事業で損失を拡大。映像システム事業で利益を減少させた。

 映像コンテンツ事業は、実写映画・デジタルコンテンツなどのロボット、2D・CGアニメーション制作のオー・エル・エム(OLM)、デジタル映像のピクスなどから構成される。第1四半期の売上高は78億3000万円と前年同期比で67.1%増と急増した。
売上高の増加は劇場映画で大型作品があったほか、テレビアニメの制作本数が大きかった。アニメでは『妖怪ウォッチ!』、『カードファイト!! ヴァンガード』、『MIX』、『イナズマイレブン オリオンの刻印』などを手がけている。 
 営業利益も前年同期は3億7400万円赤字であったが、3億4200万円の黒字に浮上した。売上高の増かにより利益増のほか、テレビアニメ制作でコストコントロールに成果があり利益率が改善したことも理由だ。また前年にOLM関連ののれんの償却があった反動もある。第2四半期以降もさらに劇場大型作品があることから、引き続き業績の拡大が期待される。

 一方で映像コンテンツのローカライズ事業は、依然苦戦している。連結子会社の一部売却もあり売上高は前年から12.2%減の51億2200万円、営業赤字は5億9100万円から6億8500万円に拡大している。
 IMAGICA Lab.やイマジカデジタルスケープなどで構成する映像制作サービス事業は、撮影や映像・音声編集などポストプロダクションが中心だ。このポストプロダクションは堅調だったが、人材サービス部門が厳しかった。人材分野の連結子会社を売却したことで減収となり、デジタル投資による販売管理日の増加も響いた。売上高は59億6500万円(4.2%減)、営業損失は1億100万円。
 映像システム事業は、売上高31億5400万円(8.1%増)、営業利益は1億6000万円(21.5%減)だった。

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