バンダイナムコフィルムワークスと創通を再編 ガンダム関連・IP事業を統合

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 バンダイナムコホールディングスは、グループ内のアニメ関連事業の再編に乗り出す。2026年4月をめどに、映像音楽ユニットのバンダイナムコフィルムワークスと創通とで組織再編を実施すると発表した。
 再編はバンダイナムコフィルムワークスと創通が共に手がけるガンダム関連、さらにアニメ企画・製作・版権管理など両社で重複する事業が対象となる。再編後はガンダム事業、IP プロデュース事業は、バンダイナムコフィルムワークスに一本化する。

 バンダイナムコフィルムワークスは、1972年の設立された創英社を源流としたサンライズとバンダイナムコアーツ、バンダイナムコライツマーケティングの映像事業を統合して2022年に誕生した。サンライズブランドのアニメーション制作のほか、企画・製作、ライツマネジメントなどの事業を幅広く手がける国内有数のアニメ会社である。中核事業のひとつが、ガンダムシリーズである。
 創通は1965年に創立、70年代よりアニメプロデュースを開始し、ガンダムシリーズをはじめ多数の作品を企画・製作に関わってきた。2019年にバンダイナムコホールディングスが株式公開買付で子会社化した。これによりガンダムのライセンス事業は、バンダイナムコグループにほぼ集約された。

 一方でバンダイナムコホールディングスのグループ会社になった後も、企画・製作のバンダイナムコフィルムワークスと商品化窓口業務の創通とガンダム事業をふたつの会社で扱う状況が続いている。また両社が共にIP創出を掲げ、プロデュースやライセンス事業を手がけることでグループ内・ユニット内で事業重複状態になっている。今回の再編は、こうした状況を整理する。
 両社はガンダムシリーズの機能をバンダイナムコフィルムワークスに集中させることで、さらなる事業拡大を目指すとしている。
 IP プロデュース事業もバンダイナムコフィルムワークスに集約される。外部パートナーとの企画・開発を得意とする創通の機能が、バンダイナムコフィルムワークスに加わる。

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