「ベアブリック」TVアニメ企画 電通とドリームワークス・アニメーションが開発合意

「BE@RBRICK」(ベアブリック)

 独特のスタイルと縦横無尽のコラボレーションで、サブカル界隈で人気のフィギュア「BE@RBRICK」(ベアブリック)がさらなる海外展開目指すことになった。2017年よりグロバールターゲットのテレビアニメーション化企画が動き出した。電通と米国の大手アニメーションスタジオのドリームワークス・アニメーションが手を組む。
 電通の米国法人である電通エンタテインメントUSA (Dentsu Entertainment USA, Inc.)とドリームワークス・アニメーション・テレビジョンは、「ベアブリック」を原作としたテレビ向けアニメーションの共同企画開発契約を締結した。2017年12月25日に発表された。
 共同企画開発のプロジェクトはスタートに立ったばかりで、今後のスケジュールや実現性などの詳細は明らかにされていない。しかし、日本の人気コンテンツとドリームワークスが結びつく夢のあるプロジェクトは大きな関心を集めそうだ。

 「ベアブリック」は、国内外のキャラクター玩具を企画・開発するメディコム・トイが自社キャラクターとして2001年に世に送り出した。2001年がテディベアの生誕100周年に当たるのちなみ「デジタルなイメージのテディベアを作る」というコンセプトでデザインされている。
 ブロックタイプの9つのパーツだけで成り立つシンプリなデザインは、様々なアレンジを加えることでこれまでに数千種類を超えるバリエーションを生みだしてきた。とりわけ多くの有名アーティストやブランド、企業、キャラクターとのコラボレーションが有名だ。海外のショップやイベントでも販売されており、その人気はワールドワイドである。

 こうした個性と人気に、電通エンタテインメントUSAが目を付けたかたちだ。同社は米国ロサンゼルスに拠点を持ち、2010年の設立以来、北米で日本キャラクター、アニメのビジネスを手がけている。『豆しば』や『妖怪ウォッチ』、『ダンボール戦機』などがある。
 なかでも米国企業との共同事業に注力しており、2012年に『獣旋バトル モンスーノ』を世界展開。現在は2018年放送開始に向け、テレビアニメ『ロックマン』を米国のDHXメディアと製作している。「ベアブリック」は、これらに続く電通エンタテインメントUSAの大型プロジェクトになる。

 「ベアブリック」アニメーション企画の最大の目玉は、ドリームワークス・アニメーション・テレビジョンと組んだことだろう。「シュレック」シリーズ、「カンフー・パンダ」シリーズ、「ヒックとドラゴン」シリーズなど数々のヒット作を生んできたドリームワークス・アニメーション部門である。
 ドリームワークス・アニメーションはかねてより映画だけでなく、テレビシリーズを重視しており、人気映画のテレビシリーズ化を多く制作している。オリジナル作品でもNetflixと手を組んだ『トロールハンターズ』の評価が高い。新しい試みに積極的だ。
 またドリームワークス・アニメーションは、現在、NBCユニバーサルグループの傘下にある。アニメーション化されれば、Netflixとの強いつながりも含めて大掛かりなメディア展開も期待出来る。プロジェクトが今後どのように進むのか、日本キャラクターの世界展開の新たなかたちとしても注目される。

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