FOX、新興アニメーションスタジオのBento Boxを買収 配信番組にも強み

提携

 米国テレビ放送大手FOXのアニメーション番組ラインナップが、強化されることになりそうだ。2019年8月6日(現地時間)、FOXコーポレーションの映画・テレビ番組部門会社FOXエンタテインメント(FOX Entertainment)が、新興の有力アニメーションスタジオBento Boxエンタテイメント(Bento Box Entertainment)を買収、グループ傘下に置くことを発表した。買収金額は非公表。
 Bento BoxはFOXチャンネルで放送されるシリアスコメディの人気アニメーション番組『Bob’s Burgers』でよく知られている。今後両社は協力して新作シリーズ『Duncanville』、『The Great North』を手がける。いずれの作品もテレビだけにとどまらないマルチウィンドウの展開を目指す。
 買収後もBento Boxは独立部門として、現在のCEOのスコット・グリーンバーク氏、制作部門社長ジョエル・クワハラ氏をはじめとする現経営陣が運営を続ける。

 Bento Boxは2009年に設立された歴史10年という新興スタジオ。歴史は浅いがテレビアニメーションを中心に映画や配信、ミュージックビデオなどを幅広く手がけ、数々のヒット作を生み出している。才能あるクリエイターとの広く、太いパイプが特長である。
 これまでにはFOX向けだけでなく、ニコロデオン、アダルトスイム、サイファイなど様々な企業と番組を制作してきた。とりわけ配信番組を得意としており、YouTube向けには『Glove and Boots』、『Kuroba』、Netflix向けには『The Who Was? Show』、『Paradise PD』などの作品がある。引き続きBento Boxは独立経営とするため当面は大きく方針は変わらないとみられるが、FOXとの連携によるウィンドウ戦略は今後の鍵になりそうだ。

 FOXはもともと21世紀FOXグループだったが、2019年の同社とディズニーグループと経営統合の際に、テレビ放送の寡占を避けるため独立会社になった。巨大エンタテインメントグループとして長年知られ、アニメーション製作には長年の歴史がある。なかでも『シンプソンズ』や『FAMILY GUY』といったシリアスギャグのテレビ番組は定評がある。Bento Boxの買収でこの分野をより強化する。
 FOXはBento Boxが新しい時代のクリエティブのリーダーとし、次世代に向けた成長のためにBento Boxのアニメーション能力を得ることが最善の方法であると買収理由を説明する。またグループ内で制作機能を持つFOXの戦略の一貫でもあるという。

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