ブロッコリー、TCGなど低調 第1四半期減収で赤字転落

ファイナンス決算

 キャラクターグッズやトレーディングカードゲームのブロッコリーの業績が低調だ。2017年7月14日に、2018年2月期第1四半期の決算が発表されたが、売上高は7億1700万円と前年同期比で33.4%減少となった。前年同期も33.2%減だったため2期連続の30%超の減少となる。
 また営業損失が8800万円、経常損失が8300万円、当期純損失が5800万円と4半期ベースで赤字に転落している。通期で売上高は前年比プラス、営業利益、経常利益は8億円から12億円としている。第2四半期以降が重要性を増している。

 第1四半期は、自社タイトルのグッズやゲームソフトの販売が低調だった。他社ライセンスグッズ部門でも、、前年同期、また計画を下回った。これまで定番であった缶バッジやアクリルキーホルダーといった商品の人気が一巡したこと、他社ヒットコンテンツのライセンス獲得に遅れたためとしている。
 カードゲーム部門でも、トレーディングカードゲームの主力タイトル『Z/X -Zillions of enemy X-』の販売が低調だった。第2四半期以降は、新施策での展開を目指す。
 一方でCD部門は前年を上回った。『うたの☆プリンスさまっ♪』のデュエット曲、ソロ曲が好評でCDランキングの上位に喰い込む人気を得た。ハピネットと共同でスタートした新音楽レーベル「b-sound」も売上げに貢献した。

 ブロッコリーでは、第2四半期以降に記念イベント開催やスマートフォン向けのゲームリリースなどを予定している。こうしたイベントを軸に巻き返しを図ることになりそうだ。

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