『秘密結社鷹の爪』をはじめとするキャラクターやショートアニメでお馴染みのアニメ会社DLEの代表取締役が異動となる。2019年8月2日、DLEは取締役会を開催し決定した。
現代表取締役の椎木隆太氏は取締役に異動し、新たに勝山倫也氏が9月20日付で代表取締役に就任する。勝山氏は1986年に朝日放送に入社、その後総合ビジネス局長、ラジオ局長などを経て、現在は朝日放送ラジオの代表取締役社長を務めている。朝日放送グループホールディングスは今年5月にDLEと資本業務提携を結んでおり、DLEの株式の過半数を保有する筆頭株主になっている。
異動の理由については、2019年5月10日付の「改善計画・状況報告について」に記載のとおりと説明している。報告書では同社で起きた不正会計問題に関して、代表取締役はプロデューサー気質が強く、適格性が欠如していたと指摘していた。
DLEは同日、2019年6月期決算発表もしている。売上高は37億9500万円(31.6%減)、営業損失1億円、経常損失1億5500万円。当期純利益が4億4100万円だった。
売上高の減少は連結子会社でTOKYO GIRLS COLLECTIONを運営するW TOKYOの株式を一部売却し、同社が連結決算の対象から外れたためだ。また同社を含め関係会社株式の売却で特別利益が発生したことで、最終黒字となった。
2021年6月期はW TOKYOが連結対象から外れたことから、売上高・利益とも減少する見通しだ。また朝日放送グループのなかでIPビジネスプロデュース事業を担うことになる。今回の代表取締役取締役異動も含めて、朝日放送グループのなかでコンテンツの開発・育成部門の特長を強め、活かすことになりそうだ。