メインビジュアルに宇木敦哉、公式トレーラーに冠木佐和子 新千歳空港国際アニメーション映画祭

新千歳空港国際アニメーション映画祭

 空港内で全てが完結するユニークな映画祭、新千歳空港国際アニメーション映画祭が今年も開催される。通算6回目となる本年は、2019年11月1日から4日までの4日間を予定する。
 開催まで3ヵ月切るなかで、このほど映画祭のメインビジュアルと公式トレーラーが公開された。メインビジュアルはアニメーション監督・イラストレーターとして活躍する宇木敦哉氏、公式トレーラーは世界での活躍が注目されるアニメーション作家の冠木佐和子氏が担当した。公式トレーラーは今回は15秒のショートバージョンで、フルバーションは映画祭期間中に会場で公開される予定だ。

 映画祭のイメージを体現化するメインビジュアルと公式トレーラーだが、そのアーティストの選択も新千歳らしい特長が発揮されている。メインビジュアルの宇木敦哉氏は、2009年のアニメ『センコロール』で一躍注目を浴びた。個人制作ながら劇場公開、今年夏には続編も合わせた『センコロール コネクト』が発表されている。アニメ、マンガ、イラストレーション、キャラクターデザインなど商業シーンでの活躍も多い。
 今回は宇木氏らしい鮮やかなカラーで、様々な生物たちが空港を目指して飛んでいく様子が表現されている・

 冠木佐和子氏は近年の世界の短編アニメーションシーンで、その才能が注目されている。時には艶めかしく、時にはコミカルに描かれた絵が次々に変容していくのが特長だ。冠木佐和子氏は世界4大アニメーション映画祭だけでなく、SXSW、サンダンスなど世界各国の映画祭でノミネート、受賞を続ける。MTVやEテレなどのクライアントワークなど、こちらも商業シーンも含めたボーダレスな活動を続ける。
 今回は空港=空のイメージをベースにポップに仕上げた。冠木氏らしい動き続ける映像も健在だ。映画祭で上映されるフルバーションも期待される。

 映画祭の目玉となるコンペティションの概要も公開される。短編・長編とも応募はすでに締め切っており、現在はオフィシャル作品の選考中とみられる。短編部門は8月下旬に、長編部門は9月下旬から10月上旬にかけてノミネートを発表する予定だ。
 本審査は映画祭会期中に実施。長編部門はグランプリなど、短編部門は「インターナショナルコンペティション」「日本コンペティション」「学生コンペティション」「ミュージックアニメーションコンペティション」のプログラムに分け、グランプリ、新人賞、日本グランプリ、学生グランプリ、ベストミュージックアニメーション、さらに観客賞、キッズ賞ほかのアワードを決定する。

第6回 新千歳空港国際アニメーション映画祭
http://airport-anifes.jp/
2019年11月1日(金)~11月4日(月・祝)
新千歳空港ターミナルビル(新千歳空港シアター他)

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