壽屋、通期決算減収減益も回復基調 海外売上げ増加

ファイナンス決算

 キャラクターフィギュア大手の壽屋が、2020年8月13日に20年6月期通期決算を発表した。売上高は73億7400万円の11.1%減、営業利益2億2800万円(16.1%減)、経常利益2億3100万円(5.4%減)、当期純利益7500万円(45.2%減)である。
 期間中は新型コロナ感染症拡大の影響を受けて減収減益になったが、当初の業績予想を上回る売上げと利益になった。特に利益面では業績予想値を大幅に上回った。

 壽屋の主力ビジネスは、人気アニメやゲームなどのキャラクター商品の企画・制作と販売である。期間中は、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎、禰豆子の商品が売上に貢献したとしている。また自社作品の『メガミデバイス』『ヘキサギア』が好調、『フレームアームズ・ガール』も堅調とする。
 一方新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中国の生産委託工場が一時期稼働を停止したことで、製品生産が遅れた。直営店舗でも臨時休業や来店客数の大幅な減少があり、売上が伸び悩んだ。これが減収減益につながった。

 しかし海外主要取引先のある中国では影響が限定的で、需要回復が想定より早かったとする。また国内店舗でも早期に営業再開したことで、第4四半期は売上が堅調に推移した。新型コロナウイルス感染症の影響を最小限とした。
 厳しい環境にもかかわらず、海外売上げは伸びている。海外売上高20億6000万円は前年比8.6%増である。海外売上げ比率は22.9%から27.9%に拡大した。
 北米は10.6%減(6億2200万円)となったが、欧州は3.4%の微増(2億1700万円)、そしてアジアが24.4%増(12億200万円)と勢いがある。アジア地域での積極的なプロモーション、販売チャネル拡大がフィギュアの売上が好調につながった。『メガミデバイス』の堅調も貢献した。

 2021年6月期も引き続き堅調な業績を予想する。売上高78億円(5.8%増)、営業利益2億8000万円(22.6%増)、経常利益2億4000万円(3.7%増)、当期純利益1億6600万円(120.2%)の計画となる。
 欧州は厳しいが引き続きアジアでの好調を織り込む。海外ではフィギュア、国内ではプラモデルの売上げ増を期待する。

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