大日本印刷 アニメ・マンガ・ゲームのイベント事業進出、売上高50億円目指す

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 印刷・出版関連事業の大手である大日本印刷(DNP)が、コンテンツ関連のイベント事業に進出する。2019年10月31日から11月12日まで東京千代田区ベルサール秋葉原 1F・B1Fを会場に、「DNP Produce MONSTER HUNTER × NAKED「モンスターハンター15周年展」-THE QUEST-」を開催する。
 イベントはカプコンの人気ゲーム『モンスターハンター』をテーマにした大型企画展。DNPが主催、カプコンの協力・監修のもとネイキッドが制作・演出する。DNPはこれを第1弾として、今後アニメやマンガ、ゲームの人気作品とテクノロジーを掛け合わせたイベントを展開する。

 DNPは出版印刷からスタートし、情報・コミュニケーション、さらにそこから生まれるテクノロジー分野を手がける。コンテンツ事業にも積極的だ。
 コンテンツ関連のイベントは現在、成長分野として注目されている。それだけに競合企業も多いが、DNPはプロジェクションマッピングやVR・ARなどのテクノロジーを導入することで差別化する。また企画展示だけでなく関連商品販売やオリジナルの飲食メニューの開発・販売などで収益化する。さらにコンテンツとキャッシュレスサービスを組み合わせた取り組みの推進の場ともする。

 今回イベント事業進出を発表したDNPだが、すでに2017年からは「東京アニメセンター in DNPプラザ」を設置してアニメ関連の展示会イベント開催や物販をしてきた。施設は本社のある東京新宿区市ヶ谷のDNP市谷田町ビル DNPプラザ地下一階に設けられている。
 東京アニメセンター in DNPプラザは秋葉原にあった旧東京アニメセンターの流れを引き継ぎ、日本動画協会と共同で運営している。アニメ企業の協力を得ることで人気作品やスタジオをテーマにした企画を実現する。これまでに「タツノコプロコレクション2017-創立55周年特別企画-」「ボンズ20周年記念展」などが開催されている。こうしたノウハウも今後活かす。最初の企画はゲームからとなったが、今後はアニメや、もともとつながりの深い出版業界・マンガ関連のイベントも登場しそうだ。

「モンスターハンター15周年展」は秋葉原だけでなく、国内、国外での巡回を予定する。コンテンツと イベントを組み合わせた地域活性化や海外展開も念頭に置いていそうだ。
 今後は他の作品を活用したイベントや物販も推進する。2年後の2021年までに50億円の売上げを目指すとしている。

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