京楽グループがアニメブランド“MAGNET”発表 第1弾に「HUMAN LOST 人間失格

企業ニュース

 京楽産業ホールディングスを中心に幅広いエンタテインメントを手がける京楽グループが、アニメビジネスにさらに力を入れて行く。7月6日、京楽グループはアニメなどの映像作品の企画・プロデュースをするエンタテイメントブランド「MAGNET」を発表した。
 MAGNETブランドを用いて製作に参加する。第1弾作品は2019年公開の映画『HUMAN LOST 人間失格』になる。本作を皮切りに、今後は自社出資の作品を「MAGNET」として紹介していく。京楽グループのアニメへのさらなる積極進出になる。
 『HUMAN LOST 人間失格』は、太宰治の傑作『人間失格』を題材に、スーパーバイザーに本広克行、監督に木﨑文智、ストーリー原案・脚本に冲方丁が参加する話題作。昭和111年の東京を舞台にしたアクションたっぷりのサイバーパンクSFとして、CGアニメの雄であるポリゴン・ピクチュアズが映像制作を担当した。

 京楽グループは、パチンコ・パチスロ関連事業の大手。またテレビ番組制作やゲーム企画・開発・運営などのエンタテインメント事業を広く手がける。アニメ音響制作のダックスプロダクションもグループ会社にしている。
 またかねてよりアニメ作品への製作出資もしてきた。「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」シリーズ、『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』、『ゆるゆり、』などの代表作がある。そうした作品を今後は、「MAGNET」で統一する。

 7月6日には特設サイトもオープンした。サイトによればMAGNETは、「MANGA」「ANIME」「GAME」「NOVEL」「ENTERTAINMENT」との頭文字が組み合わせている。5つの要素を合わせた強力なコンテンツを創るとしている。アニメの他にもコンテンツの窓口業務やヴァーチャルアーティストのライブ事業も手がける。
 これまでにもアニメビジネスには関わってきたが、ブランド設立でさらに積極的にアニメを目指すことになる。新たな大企業のアニメ本格参戦は、業界にも大きなインパクトを与えそうだ。

MAGNET http://www.kyoraku.co.jp/magnet/

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 第2回新潟国際アニメーション映画祭
     今年3月に初開催されて話題を呼んだ新潟国際アニメーション映画祭が、2024年3月に第2回を迎える。…
  2. 「アニメーションの表現」
     2023年10月23日から11月1日まで開催されている第36回東京国際映画祭は、昨年より上映本数、…
  3. 『いきものさん』© 和田淳・ニューディアー/東映アニメーション
     日本を代表するアニメーション作家として、いま“和田淳”を筆頭に挙げる人は多いだろう。2010年に『…
ページ上部へ戻る