世界最大の国際アニメーション映画祭アヌシーが、2017年に向けてビジネス機能をさらに強化する。映画祭に併催される国際見本市MIFAが大幅に拡充されることが発表された。
企業・団体がブースを構える展示会場を拡大、そして開催期間が延長される。このふたつが目玉になる。MIFAは過去10年間以上継続して参加団体、参加者が増加しているが、2017年は規模の拡大でさらなる成長を目指す。
MIFAを運営するCITIAによれば、新たに1000㎡のスペースを会場として確保する。2016年の展示スペースは約5000㎡であったから、これが1.2倍に広がることになる。新スペースは公共団体や学校、さらにリクルート、テクノロジー関係の企業のために使われる。これに伴いインペリアルパレス ホテルに隣接したエリアをカンファレンスの会場として活用することも決まった。
またこれまで映画祭6日間に対してMIFAは3日間であったが、これを4日間とする。2017年は6月12日から17日までが映画祭、13日から16日までを見本市MIFAとして、参加者の増加と関連プログラムの充実に対応したものになる。
さらに関連セクションが追加される。ひとつは「Meet the Publishers」。アニメーションのプロデューサーと出版社を結びつけるものだ。映像制作で重要な役割を占める原作にフォーカスする。
「Mifa Campus」は、業界関係者が若い才能と出会う場となる。アヌシーが近年力をいれるリクルートの機能の強化につながる。
MIFAは30年の歴史を持つが、近年、アニメーションに特化した映画・番組見本市としてその役割が広がっている。2016年には2800人の参加者と370バイヤーが参加した。さらに新企画を披露するピッチには、411のプロジェクトが登録されている。2017年は、この数もさらに増えそうだ。
MIFA 2017
http://www.annecy.org/mifa/presentation:en