人材育成事業「あにめたまご2020」作品制作受託3団体を募集 

アニメーター

 文化庁が国内のアニメ文化振興を目指して2010年より続ける若手アニメーター等人材育成事業が今年も実施される。事業委託を受けた一般社団法人 日本動画協会が、このほど受託制作団体募集を開始した。6月10日まで受付ける。
 若手アニメーター等人材育成事業は、若手アニメーターがアニメーションの制作現場のなかで指導を受け、技術の向上を目指す。実際に24分程度のオリジナル作品を一年弱かけて作り上げるのが大きな特長となっている。

 今回募集するのは、このオリジナル作品の制作を受ける団体だ。受託制作は長い期間と手間がかかり、また人材育成も決して楽ではない。しかし会社・団体が持つ企画を最終的に自身の権利作品とできること、そして人材育成のノウハウを得られることから、これまで多くのアニメスタジオが参加してきた。
 これまでに、54作品、延べ60社近くが参加している。また制作された作品はパイロットフィルムの役割を果たし、より大きなプロジェクトに育った例も出ている。アニメ文化振興に大きな役割を果たしている。

 「あにめたまご」の愛称は2015年より使われているが、今回はスタートから10年目となり「あにめたまご2020」とする。
 引き続き人材育成を目指すが、従来からの変更点もいくつかある。なかでも大きな変更はこれまで4団体とされていた受託団体の数が3つに減る。やや残念であるが、過去9年間で多くのアニメスタジオがすでに参加していることも理由にありそうだ。
 また人材育成を念頭にしていることから、若手は監督、作画監督と同じ場所で制作に参加すること、参加アニメーターの途中での変更は認められないなど注意点も多い。
 そこで日本動画協会では、5月27日に受託制作団体募集の説明会を開催する。募集にあたっての詳しい情報が得られる。説明会の会場は東京都千代田区の日本動画協会会議室、申し込みはメールにて行う。詳細は日本動画協会の公式サイトで確認できる。

文化庁委託事業 若手アニメーター等人材育成事業「あにめたまご」
https://aja.gr.jp/jigyou/ikusei/bunka_ikusei

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