人材育成事業「あにめのたね」が制作4団体発表、2D、3 DCG、デジタル作画等

アニメーター

 2022年7月1日、日本動画協会は、文化庁から委託を受けている「令和4年度 アニメーション人材育成調査研究事業」技術継承プログラムの受託制作4団体を発表した。このプロジェクトは7分から10分程度のアニメーション制作をしながら、アニメーション制作の技術継承を目指している。その成果は調査報告などを通じて、アニメ業界内で共有される。
 2010年にスタートした「若手アニメーター等人材育成事業」の流れを引き継ぎつつ、2020年から現在のかたちになっている。一方で、広い世代と職種、そして手描きアニメーションだけでなく、CGなども対象にしている。

 2022年度の参加団体は、ウサギ王株式会社、株式会社ECHOES、有限会社スタジオエル、そして株式会社ノーヴォと株式会社pH スタジオは共同で受託する。いずれも業界では小規模なスタジオで、本プロジェクトが中堅・中小の制作会社の人材育成・活性化に利用されていることが分かる。
 一方で育成対象は、3DCGアニメーター、手描きの2Dアニメーター、プロデューサー、デジタル作画など幅広い。ウサギ王では、制作ツールblenderを使った表現構築を目指す。スタジオエルは、動画の中割から原画・レイアウトまでのアニメーターの技術といった具合だ。
 各団体は23年3月までに作品を制作し、その教育内容や過程を発表する。完成した作品も広く公表される。
 
文化庁委託事業 令和4年度 アニメーション人材育成調査研究事業「あにめのたね」
主催: 文化庁
事業受託:一般社団法人日本動画協会

ウサギ王株式会社
『彼と理解のある彼女さんと悪魔(仮)』

監督:うもとゆーじ
プロデューサー:須田紗織
育成対象:新人3DCGアニメーター

株式会社ECHOES
『Wander Burabura Bakkamu(仮)』

監督:児玉徹郎
プロデューサー:岡田明日菜
育成対象:新人3DCGアニメーター

有限会社スタジオエル
『もし女子高生がメタバースで巫女になったら(仮)』

監督:江上 雅之
プロデューサー:西嶋 真吾
育成対象:新人アニメーター(動画/原画)

株式会社ノーヴォ・株式会社pH スタジオ
『Tsuru 〜時を超えた恩返し〜(仮)』

監督:川井江里夏
プロデューサー:宇田英男
育成対象:新人アニメーター・プロデューサー

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