ポニーキャニオンが六本木一丁目に移転 虎ノ門地区再開発で

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 音楽・映像会社の老舗ポニーキャニオンが、ゴールデンウィーク明けの2019年5月7日より本社拠点を移転する。現在は東京都港区の住友不動産虎ノ門ビルを本社ビルとしているが、これを同じ港区六本木一丁目の泉ガーデンANNEXに移す。
 泉ガーデンANNEXは地下鉄六本木一丁目駅の徒歩圏内で、近年大型ビルの竣工が相次ぐエリア。ポニーキャニオンは新社屋は今後の業務拡大を念頭に置いたもので、「コミュニケーションからのイノベーション」をテーマにした開放感のあるオフィスとしたという。

 本社移転に伴い子会社のエグジットチューンズの本社も泉ガーデンANNEXに変る。エグジットチューンズはアニメ音楽やボカロ系、ネットに親和性の高いアーティストを得意とするレーベルだ。
 さらにニッポンプランニングセンター、ポニーキャニオンアーティスツ、ポニーキャニオン音楽出版の各社も移転となった。こちらは一足早く、4月22日に移転済みだ。しかしニッポンプランニングセンターは神谷町の虎ノ門ESビル、他3社はこれまでの本社に近い虎ノ門センタービルと拠点を分散させたかたちだ。

 今回の移転は、虎ノ門地区で急ピッチに進む再開発が理由になる。1988年以来、20年以上続く現在のビルは、11階建てのビルを全棟借り切っており便利がいい。しかし同ビルを含む一帯は、新設される日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅と直結する虎ノ門ヒルズステーションタワーが建設される予定だ。本年中にビルは解体されるとみられる。
 一方で同じ再開発地区で先行して完成している虎ノ門ヒルズには、アニメ企画・製作のディーライツ、その親会社にあたるアサツー ディ・ケイ、またウォルト・ディズニーなどが本社を構えている。都心で活発な再開発のなかで各社のエンタテイメント関連企業のオフィス移転が活発だ。

 ポニーキャニオンは、1955年にニッポン放送の音楽関連会社として設立された。以来、フジサンケイグループの音楽部門の中核会社として多くのアーティストの楽曲を世に届けてきた。
 アニメ事業も活発で、現在はアニメクリエイティヴ本部にてアニメの企画・映像ソフト事業をてがける。『けいおん!』や『進撃の巨人』、「Free!」シリーズなどヒット作も数多い。

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