ポニキャンが組織再編 エグジットチューンズ一部を吸収 アニメ・声優事業も統合

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 音楽事業の有力企業ポニーキャニオンは、2019年7月1日付でグループ企業の再編を実施した。その一環として子会社エグジットチューンズの主要事業をポニーキャニオン本体に吸収した。吸収されるのはエグジットチューンズが持つ音楽部門、アニメ部門、イベント部門。これらの事業を分割し、ポニーキャニオンに移管する。
 またポニーキャニオンアーティスツの持つ声優関連事業、声優スクール事業もポニーキャニオンに移管・統合する。音楽事業、イベント事業、声優事業がポニーキャニオン本体に集約されるかたちだ。

 ポニーキャニオンはグループ内の機能を統合することで、ビジネスをさらに推進する体制を構築できるとする。
 エグジットチューンズには、音楽出版事業と作家マネジメント事業が残る。同社は7月1日より商号をエグジット音楽出版と社名を変更した。今後は、音楽出版社として活動していくことになる。

 ポニーキャニオンは1955年に設立。フジ・メディア・ホールディングスギループの音楽事業会社として存在感を発揮している。映像事業も強みでDVD・Blu‐rayの発売・販売のほか、映画配給などを手がける。アニメ部門も大きく、『進撃の巨人』といったヒットタイトルがある。京都アニメーションも多く手がけ、『けいおん!』などがヒット作だ。
 エグジットチューンズは2001年に設立されたが、もともとはダンスミュージュクを得意としていた。その後ボーカロイドやネット発のアーティストを多く手がけて急成長した。若い世代の新しいカルチャーシーンをうまく取りこんできた。
 2009年にポニーキャニオンに出資を受け、2015年に完全子会社となった。今回の組織再編で、音楽事業の独立企業としての歴史は幕を閉じることになる。

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