フィンランドをアピール!マスコットが短編アニメに 糸曽賢志氏が総監督・プロデューサー


 アニメを通じて国の魅力を伝えようと、北欧のフィンランドが日本でのアニメ製作にチャレンジした。在日フィンランド大使館のTwitterの公式キャラクター「フィンたん」がショートアニメになり、2017年2月27日よりYouTube、Twitter、Facebook公開されている。
 「フィンたん ユニーク大会にチャレンジ!」と題した作品は、フィンたんがフィンランドならではの個性たっぷりの大会に挑戦するものだ。長さ約2分半で、キャラクターはCGアニメで表現されている。作品はこれまで3話が製作されており、春には第2話を、年内には第3話を公開する。

 作品の制作にあたったのは、アニメ監督の糸曽賢志氏。『サンタ・カンパニー』でのタイアップやフィンたんのキャラクターデザインで、フィンランド大使館とつながりのあった糸曽賢志氏が総監督とプロデューサーを務めた。
 キャラクターの声に人気声優を配したのも話題を呼びそうだ。フィンたん役には、『赤髪の白雪姫』白雪役、『聲の形』硝子役の早見沙織を起用した。第2話以降に登場する日本の少女ゆき役は『暗殺教室』カエデ役の洲崎綾になる。

 もともと在日ファインランド大使館は、公式Twitterのフォロワーが13万人いるなど、ネットを通じた広報活動を得意とする。そこで今回はマスコットキャラクターのフィンたんをショートアニメとして、ファインランドの魅力を伝えることになった。
 アニメが人気に高い日本ならではの試みだが、作品は日本語版のほか、フィン語字幕版、英語字幕版も作られる。世界で楽しむことが出来る。フィンランドでは今後、タンペレ応用科学大学で、フィンたんが登場するVRの製作も予定している。活躍の場はますます広がりそうだ。

 公開に先立つ2月24日には、都内フィンランド大使館にて、本作のお披露目会も開催された。挨拶に立ったユッカ・シウコサーリ・フィンランド大使も、フィンたんが息子に似ており親近感を持っていると満足気。今年独立100周年を迎えるフィンランドの魅力をアニメで広げたいと話した。
 また糸曽氏は、作品制作の苦労を紹介した。フィンランドに行ったことがなかったことからグーグルマップでフィンランドの街を見て背景にしたり、その背景を水彩調にすることでコストの削減と雰囲気づくりを両立させたという。

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