エイベックス第3四半期アニメ事業 パッケージ減が厳しく減収赤字

ファイナンス決算

 2月7日、映像音楽の大手エイベックスは、 2019年第3四半期の決算発表をした。音楽事業の好調に支えられ、連結売上高は1226億2100万円(1.3%増)、営業利益は59億5200万円(28.0%増)、経常利益は56億9100万円(16.8%増)、当期純利益は24億1700万円(14.4%減)と堅調だった。
 一方でアニメ事業は第3四半期までで減収減益と厳しかった。売上高は95億8600万円(10.3%減)、営業利益は前年同期の13億円からマイナスに転じ3億1900万円の損失である。

 アニメ事業の不振は、ブルーレイやDVDなどのパッケージソフトの売上低下によるところが大きい。前年は総計53万8000枚を出荷したが、今期は36万8000枚にとどまった。商品単価は5944円と前年の4969円より大きく上昇したが、単価上昇ではカバーしきれなかった。
 アニメパッケージの売上げは、前年同期比26.8%減の27億6200万円だった。一方でライブやライセンス販売などから構成されるアニメノンパッケージ事業の売上げは68億3000万円、1.2%減少にとどまった。
 この結果アニメ事業全体に占める割合は28.8%と3割弱にとどまった。パッケージ事業は、アニメビジネスの中心では必ずしもない。

 ただしこのままパッケージ部門が尻すぼみとも言い切れない。エイベックス・ピクチャーズが手がけて第3四半期にテレビ放送されたアニメシリーズ『ゾンビランドサガ』が大ヒットになっているためだ。
 すでに売上げ好調が伝えられるブルーレイ、DVDの販売のほとんどは、第4四半期以降の売上げとなる。『ゾンビランドサガ』が通期の業績引き上げに貢献すると見られる。
また第4半期の2019年3月15には、人気シリーズ『おそ松さん』の初の劇場映画『えいがのおそ松さん』が全国公開する。こちらのヒットも期待したいところだろう。

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