日本テレビ放送ホールディングスは、2月7日に2019年3月期第3四半期の決算を発表した。連結売上高は3167億8600万円(0.1%減)、営業利益は373億4900万円(0.0%)、経常利益は431億1000万円(0.1%増)、当期純利益は287億8300万円(25.1%増)だった。安定した放送収入もあり、ほぼ前年並みの実績となっている。
決算発表ではグループ各社の業績も明らかになっている。アニメ関連では製作会社のタツノコの売上高が12億7000万円。前年比34.2%の減収だが利益面では営業利益9700万円、経常利益9200万円、当期純利益6100万円を計上している。
また全国各地のアンパンマンミュージアムを運営するACMも堅調だ。売上高28億2500万円(1.5%増)、営業利益3億2900万円(71.4%増)、経常利益3億500万円(69.8%増)、当期純利益2億3500万円(76.7%増)。今年夏には旗艦施設の横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールが拡張移転をするが、いいはずみになりそうだ。
厳しかったのは映像音楽事業のバップである。2018年7月に日本テレビHDの完全子会社になったが、赤字から抜け出せていない。売上高89億5100万円は前年同期比12.5%減、営業損失2億2500万円、経常損失1億1800万円、当期純損失1億1900万円と引き続きマイナスだった。
一方で配信事業のHJホールディングスは売上げを伸ばし、収益面でも採算分岐点に近づいている。引き続き有料会員が増加しており、売上高は149億9200万円(13.1%増)。年間200億円も視野に入ってきた。営業損失が1700万円、経常利益が1000万円、四半期純損失が5億9100万円となった。