エイベックス2020年3月期アニメ・映画事業は増収増益 ビデオソフト売上も反転

ファイナンス決算

 エンタテイメント大手のエイベックスは、5月14日に2020年3月期通期連結決算を発表した。音楽パッケージの販売減少や新型コロナウイルス関連費用の計上もあり、減収減益の厳しい決算となった。
 連結売上高は1354億6900万円と15.3%減となったほか、営業利益は40億3300万円(43.1%減)、当期純利益は30億1700万円(53.8%減)と落ち込み幅が厳しかった。
 また期中に海外子会社Avex International Inc.を精算したことで、特別損失を10億9000万円計上している。これも含めて当期純損益は11億200万円の最終赤字に転落した。

 このなかでエイベックス・ピクチャーズが中心となるアニメ・映像事業は堅調を維持した。売上高は142億4600万円と4.8%増、また営業利益は8億2400万円(169.0%増)と増収増益となった。
 売上げを支えたのは引き続き、権利収入やイベント、商品などのアニメノンパッケージ98億1900万円で全体の2/3以上を占める。
 20年3月期は、DVD、Blu-rayの販売も反転した。アニメパッケージの売上高は前年比6.6%増の44億3700万円と増加となった。ただし売上げ枚数は49万2000枚から40万4000枚に減少しており、販売単価の引き上げでこれを補った。高価格商品にシフトすることで、売上高の維持を実現している。

 期間中のヒット作は、劇場公開も堅調だった『映画のおそ松さん』、男性に人気の高かった『ソンビランドサガ』。そして『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』は、映画・音楽・パッケージソフトとバランスのとれた展開で注目をされた。

 例年であれば、前期末決算開示と合わせて、今期の業績予想が発表される。しかし今期は新型コロナウイルス感染症の影響があり、合理的な算定が出来ないとしている。
 なかでもライヴ・イベント開催自粛が、業績に影響を与えている。アニメ・映像事業においてもイベント等は重要性を増しているだけに、影響は避けられなさそうだ。

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