CDやビデオ、アナログレコードなどの音楽ソフトが堅調だ。一般社団法人日本レコード協会の2019年1月24日の発表によれば2018年の一年間の生産金額は2403億円、前年比で4%の増加となった。生産金額がプラスに転じたのは3年ぶりになる。
数量では前年比4%減の1億9500万枚の減少となったが、単価の高い音楽ビデオが827億円と前年比42%増と伸びたことが牽引した。
CDなどのオーディオレコードの生産金額は1576億円(9%減)と引き続き下落傾向だった。また全体の88%が邦楽で、洋楽は12%と、引き続き邦楽のシェアがかなり高くなっている。
2018年の大きなトピックはアナログレコードが引き続き拡大していることだろう。2018年は前年比8%増と18年ぶりに20億円を突破した。最も少なかった2010年の1億7000万円の10倍以上になる。
かつてはシンプルに「レコード」と呼ばれることの多かったアナログレコードは高音質を売りにしたCDの普及と共に1990年代以降に急激に市場を縮小させた。
それが復活したのはレトロな持ち味や、アナログながらの音の魅力、さらにDJなどでアナログレコードを利用するなどが増えたためである。新しいトレンドスタイルとなっている。
昨今はこうした波はアニメ音楽にも押し寄せている。アニメ音楽のアナログレコードの復刻、さらに新譜でもアナログレコードをだすケースが現れている。『BANANA FISH Original Soundtrack』や『「魔法少女まどか☆マギカ」 Ultimate Best』などが人気を集めている。