講談社がワニブックスの全株式取得、完全子会社化

提携

 写真集・実用書を中心に書籍を手がけてきた中堅出版社ワニブックスが、講談社の傘下にはいることになった。2024年5月24日、講談社とワニブックスが発表した。
 講談社はワニブックスと株式譲渡契約で基本合意のうえ、同社の全株式を取得、完全子会社化した。今回の取り組みが出版市場の活性化に寄与し、また今後出版流通の課題にも共に取り組んでいくとしている。

 ワニブックスは1979年にベストセラーズからスピンオフするかたちで設立された。俳優やタレント関連んの写真集や書籍、実用書などを得意とする。近年では麒麟 田村裕の『ホームレス中学生』などのヒット作画ある。
 また新書や雑誌、マンガも手がけている。アニメ化作品に『ファイト一発!充電ちゃん』、『こえでおしごと!』などがある。
 年間売上高は23億円(2024年3月期見込)、従業員数70名と事業は中堅規模。講談社グループの出版ラインナップの充実に寄与する。

 講談社は日本を代表する総合出版社で年間売上高は1720億円(2023年度)、またグループとして多くの子会社を抱えている。光文社や音楽・映像事業のキングレコー、映像会社の講談社VRラボなどだ。
 2010年には若い世代をターゲットにした星海社を立ち上げているほか、2016年にはマンガやライトノベルを得意とする一迅社も完全子会社化している。

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