エンタテイメント大手のバンダイナムコグループが、パチンコ・パチスロなどの遊技関連の専門グループ会社を立ち上げる。バンダイナムコホールディングスは、1月23日に遊技関連事業専門のバンダイナムコセブンズを2019年4月1日付けで設立すると発表した。
新会社は遊技機の開発と販売、さらに映像基板開発や製造・販売を担当とする。新規事業の企画運営も視野に入れる。
バンダイナムコグループの遊技関連事業は、これまでゲームやネットワーク関連のバンダイナムコエンターテインメントの事業部門SPプロジェクトとされてきた。今回それを新会社として独立させる。
資本金は1000万円、バンダイナムコエンターテインメントが全額出資する。代表取締役社長にはSPプロジェクトに携わってきた金子敬幸氏が就任予定。取締役就任予定の露木雄二氏も同プロジェクトからとなる。本社は上大崎となり、バンダイナムコエンターテインメントの浜松町からやや離れる。
バンダイナムコによれば、新会社の設立は、遊技関連事業の強化、拡張を図るためである。遊技機に新たなエンターテインメント要素が求めらるなど遊技業界が転換期を迎えており、それに素早く柔軟に対応するという。遊技機のプロデュース、さらに映像ハードウエア事業でのノウハウを活用する。
遊技機業界は、国内19兆円とも言われる巨大産業だ。しかし近年ファンの高齢化が進むなど市場の縮小が続いている。さらに遊技機への規制も強まっており、逆風だ。
一方で新会社は、これまでの常識にとらわれない新たな商品やサービスを目指すとしている。遊技機でもキャラクターの活用がますます活発化しており、この分野に強みのあるバンダイナムコグループならではの力も発揮されそうだ。
昨年IR(統合リゾート)推進法案が可決され、国内でのカジノ設置が今後可能になる。カジノ関連なども新会社の新たなビジネスの視野に入ってくるかもしれない。