一般社団法人日本レコード協会は、2022年3月14日に第36回日本ゴールドディスク大賞を発表した。日本ゴールドディスク大賞は、その年のレコード産業の発展に貢献したアーティストと作品を顕彰するものだ。
アーティスト・オブ・ザ・イヤー邦楽部門は人気アイドルグループのSnow Man、洋楽部門はザ・ビートルズに決定した。Snow Manはこのほかアルバム・オブ・ザ・イヤー邦画部門 シングル・オブ・ザ・イヤーも受賞している。ザ・ビートルズは4年ぶり7度目の受賞で、グループ解散後から年月が経つなかでの息の長い人気を感じさせる。
またアニメーション音楽のアルバムを対象にするアニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤーは、「TVアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編 オリジナルサウンドトラック」が受賞した。梶浦由記と椎名豪が音楽を担当し、アニプレックスより発売されている。
映画音楽全体を対象にしたサウンドトラック・アルバム・オブ・ザ・イヤーは、「竜とそばかすの姫 オリジナルサウンドトラック」。音楽監督を岩崎太整が務めたほか、スウェーデン出身のLudvig Forssell、坂東祐大、millennium paradeといった作曲家・アーティストが参加している。こちらの発売はソニー・ミュージックレーベルズだ。
特別賞はシンガーソングライターのAimerとYOASOBIの2組選ばれている。Aimerは2021年がメジャーデビュー10周年、21年12月に放送開始したテレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編で、オープニングテーマ『残響散歌』とエンディングテーマ『朝が来る』を担当して話題を呼んだ。
YOASOBIは2021年10月に『夜に駆ける』がストリーミングで累計再生数5億回を突破。史上初のストリーミング・ダイヤモンド作品に認定された。2021年に大ヒットとなった『怪物』と『優しい彗星』は、それぞれテレビアニメ『BEASTARS』第2期オープニングテーマとエンディングテーマになっている。AimerとYOASOBI、いずれもアニメとも親しいアーティストだ。
日本ゴールドディスク大賞は、楽曲の売上げをもとに客観的な基準でアワードを決定する。現在はCD、ビデオの正味売上実績、音楽配信の売上実績、ストリーミング再生実績を対象とする。その客観性が大きな信頼を得ている。第36回は2021年1月1日~12月31日を対象とした。
アワードの部門は細かく設けられており、全受賞作品・アーティストは公式サイトで確認出来る。また本年の発表に関する授賞式の開催は予定していない。
第36回日本ゴールドディスク大賞
https://www.golddisc.jp/award/36/index.html