福岡から日本のアニメーションのクリエイティブを世界につなぐビジネスイベントが開催されることになった。2017年3月21日と22日の2日間、福岡市博多区のJR 九州ホールにて「COMEDY ANIMATION MARKET FUKUOKA 2017」が開催される。
CAM FKUOKAは、国内制作者のアニメーション企画と海外のビジネス関係者を結びつけ、クリエイターの海外活躍の足がかりの場を目指す。海外側からはキッズチャンネル、アニメーションチャンネルの有力放送局などが多数参加する。
当日は、アニメーション企画のグローバルマッチング、商談会を実施する。このほかセミナーや、参加する海外バイヤーやクリエイターのトークイベントなども予定する。
現在、日本アニメは海外で依然高い人気を誇る。近年はテレビやキャラクター商品に加えて、配信や劇場上映、イベントも増え、その影響はこれまでよりも広い範囲で広がっている。
一方で、海外の有力メディア企業が、日本のクリエイターのクリエイティブと直接仕事をしたいとのニーズも高まっている。近年、海外でますます増えている日本アニメスタイルに影響を受けた作品の増加もその表れだ。
しかし、日本のアニメーションの海外展開は、日本企業が製作したアニメの海外販売や、一部大手企業の海外事業に限られているのが現状だ。海外企業が日本のクリエイターと直接結びつく場はほとんどなかった。
CAM FKUOKAは、そうした日本のクリエイターや制作者が持つアニメーション企画を海外の企業とつなげる場とする。主催するのは福岡の特定非営利活動法人 映像コンテンツ産業研究会。
開催地が福岡というのもユニークである。福岡はここ数年、ゲーム産業に続き、映像産業の集積を進めている。同地から直接世界を目指すことで、産業基盤の強化も目指している。
驚かされるのは、今回参加する企業の豪華さだ。カートゥーン・ネットワーク、ディズニー・チャンネル、ニコロデオンの世界3大キッズチャンネルをはじめ、オーストラリアのABC、韓国のCJ E&M、香港のメディア・リンクほか、各国の有力企業が並ぶ。しかも、その全てが本国で実際にビジネスを担当し、ビジネス推進を決定する立場にある。
有力ビジネスパーソンが多く参加するのは、それだけ日本のクリエイターへの関心が高いことを示している。また、CAM FKUOKAへの期待が大きいとも言える。
国内では3月10日から13日まで東京・池袋で東京アニメアワードフェスティバルが、3月23日から26日まで東京ビッグサイトでAnimeJapan 2017と、大きな国際イベントが開催される。
21日、22日開催のCAM FKUOKAはその間に挟まるかたちだ。ふたつに並ぶ3つめの国際アニメーションイベントとして関心を集めそうだ。
COMEDY ANIMATION MARKET FUKUOKA
http://animation-market.net/
2017年3 月21、22 日
会場: JR 九州ホール(福岡市博多区)
主催: 特定非営利活動法人 映像コンテンツ産業研究会
共催: CREATIVE LAB FUKUOKA
協力: Disney Channel、CARTOON NETWORK、NICKELODEON
協賛: Force of Will、ワコム、オートデスク ほか
後援: 九州経済産業局、福岡県、福岡市、JETRO 福岡、アジアビジネスセンター、
福岡地域戦略協議会、福岡アジア都市研究所、福岡商工会議所
(一部予定含む)