エンタテイメントの大手バンダイナムコグループが、新時代のエンタテインメント創出のための研究専門機関を設立する。2019年4月1日付で立ちあがる株式会社バンダイナムコ研究所だ。
バンダイナムコ研究所は、ゲーム・ネットワーク事業を統括するバンダイナムコエンターテイメントの研究開発部門をスピンオフしたものになる。株式の100%をバンダイナムコエンターテイメントが保有するだけでなく、バンダイナムコスタジオ代表取締役社長の中谷始氏が代表取締役社長を、大森靖氏が取締役を務める。本社は東京・江東区に置かれる。
しかし新会社に期待されるのは、単なるゲーム分野の新技術ではない。発表によるとバンダイナムコ研究所は、特定のゲームやシステムの開発とは一線を画すようだ。
研究領域はAI をはじめとする先進技術。ここを専門にすることで、そこから新しい価値、新しいエンタテインメントを創出する。
さらにその技術をバンダイナムコエンターテイメントだけでなく、グループ各社の活用やイノベーションにつなげる。より基礎的な部分であり、玩具や映像なども含めた技術の可能性を探求することになる。
発表された新会社の主要事業は「バンダイナムコグループ全体のサービスに活用するため技術開発、新領域実証、検証」としている。これが今回、研究部門を話した理由かもしれない。技術開発にノウハウがあるバンダイナムコエンターテイメントのリソースを広くグループで活用するというわけだ。