アニメの人気が広がるなかで、その力を活用したいという異業種企業が増加している。その範囲はアニメを使ったPV制作やキャラクターを用いた商品、コラボレーションイベントなど多様な分野に広がる。
そうしたアニメと異業種とのコレボレーションを一堂に集めて、優れた取り組みを顕彰する試みが2017年より行われている。アニものづくりアワード実行委員会が実施する「アニものづくりアワード」だ。その第3回のエントリー受付が2019年1月10日よりスタートした。2019年3月1日まで募集をする。
「アニものづくりアワード」は、アニメ業界のビジネスチャンスの拡大と一般企業のこれまでとは異なる視点でのものづくりの活性化を目指して設立された。応募されたなから分野ごとに優れた取り組みを顕彰する。
第1回の「サントリー天然水 × 『君の名は。』「この夏、きっと逢える。」キャンペーン」が、第2回は「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM」が総合グランプリを受賞している。これ以外にも話題のコラボが数多く並ぶ。
2017年の第1回は100作品、第2回は130作品の応募があった。今回は前年を上回る応募を期待する。
実施部門も拡大している。プロモーションのために制作された映像を対象とするアニメーションCM部門のほか、コンテンツコラボ部門、オリジナルコンテンツ部門、クラフトデザイン部門、テクノロジー・イノベーション部門がある。前回からは日本以外の地域で行われたコラボレーションを対象としたインターナショナル部門がスタートした。
あらに今回は新たなテクノロジーとクリエテイティブの可能性で注目されるVTuberをテーマにしたVTuber部門が設けら、特別賞が贈られる。さらに全てのカテゴリーの中ら特に優れたものを総合グランプリとする。
アワードの行方も気になるが、見どころは各部門の入賞作品を見ることで、アニメコラボのトレンドが理解できることだ。さらに今回は第3回目、前回、前々回と比較することで、アニメコラボ自体の変化も分かるのでないだろうか。
エントリー終了後、一次審査を経て3月上旬にノミネート作品を発表する。さらに5月に徳島で開催されるアニメ・マンガ・ゲームのイベント「マチ★アソビ」で各賞を発表する。
アニものづくりアワード
https://animono.jp/