独自の世界観で高い評価を受けてきた塚原重義氏が、原作・脚本・監督を務める長編映画の制作が決定した。塚本監督が長年アイディアを暖めてきた作品『クラユカバ』の長編アニメ、全編制作決定が発表された。
作品は2018年と2020年の2回のクラウドファンディングを経て、パイロット映像、序章が制作されている。8月13日から26日までは都内シネ・リーブル池袋にて、本作序章と、塚原監督の過去作品の特別上映企画も実施中だ。このタイミングでの大きなニュースの発表となった。
原作・脚本・監督を塚原氏が、企画をツインエンジン、アニメーション制作はツインエンジングループのパンケーキが担当する。精鋭クリエイターを揃え3DCGなどのデジタル技術を駆使した作品になるという。
塚原監督は1981年東京生まれ。2002年頃よりアニメーションの自主制作を開始。大正レトロな雰囲気とSFガジェットを組み合わせた独特の雰囲気が持ち味だ。『端ノ向フ』『押絵ト旅スル男』おいった代表作がある。『クラユカバ』は当初から長編作品として企画されていた。企画実現のため2018年、20年に行ったクラウドファンディングで多くの支持を集めて注目されていた。
『クラユカバ』は帝都が舞台。主人公の探偵・荘太郎は日々堕落した生活を送っていたが、自身の住む扇町で起こる謎の集団失踪事件の手がかりを追ううちに、「クラガリ」と呼ばれる地下世界とつながる事件に巻き込まれていく。
ユニークなデザインと舞台設定、そして最新のデジタル技術による映像化。今後の注目作になりそうだ。
『クラユカバ』
https://kurayukaba.com
原作・脚本・監督: 塚原重義
キャラクターデザイン: 皆川一徳
CG監督: maxcaffy
美術設定/原図整理: ぽち
音楽・操画チーフ・デザインワークス: アカツキ チョータ
アニメーション制作: パンケーキ
企画: ツインエンジン