1976年に設立、今年で49回目を迎える報知映画賞が2024年の各賞の候補作を発表した。報知映画賞は、作品賞邦画部門、作品賞海外部門、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人賞、それにアニメ作品賞の主要9部門で構成されている。
アニメ作品賞は比較的歴史が浅く、2017年にスタート。これまでに『天気の子』、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、『漁港の肉子ちゃん』などが受賞してきた。
日本のアニメ映画だけでなく、日本で公開された海外アニメーションも受賞対象としている。実際に2017年第1回目の受賞は米国のCGアニメーション『SING/シング』、昨年の受賞作品は『ザ・スーパーマリオ ブラザーズ・ムービー』だった。
今回発表されたアニメ作品賞の候補には、海外アニメーションは含まれなかった。ノミネートとなったのは、『窓ぎわのトットちゃん』、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前後章』、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』、『ルックバック』、『化け猫あんずちゃん』、『ふれる。』、『がんばっていきまっしょい』の8作品だ。
長さ58分の『ルックバック』や前章と後章を併せて評価する『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』、CG作品の『がんばっていきまっしょい』と多彩な作品が並ぶ。また『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、読者投票1位での選出である。
国内に映画賞は多数あるが、報知映画賞はスポーツ新聞が単独開催する最初の映画賞であるのが特徴だ。映画担当記者が映画文化の盛り上げを目指して立ちあげたのが始まりだ。
受賞者・受賞作品の決定は、まずファン投票によって上位となった作品から報知映画賞事務局が候補作を選出する。さらにその後、選考委員会で映画評論家や報知新聞映画担当らと識者の審査を経て決定する。
報知映画賞は数ある映画賞のなかでも最も早く発表されることでも注目を浴びる。表彰式は、毎年12月に実施される。
報知映画賞
https://www.hochi.co.jp/award/hochi_eigashou/
【アニメ作品賞候補】
『窓ぎわのトットちゃん』
『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前後章』
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
『ルックバック』
『化け猫あんずちゃん』
『ふれる。』
『がんばっていきまっしょい』