ガンダムTVシリーズ初のNHK進出 「THE ORIGIN」2019年4月放送開始

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 2018年11月21日、東京千代田区神田にて「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」発表記者会見が開催された。会見では2019年から20年に予定するシリーズ作品の展開が明らかにされた。
 この場で初めて製作が明らかになった『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のほか、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のテレビシリーズ、『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ』、ガンダムビルドシリーズ最新作、『SDガンダムワールド 三国創傑伝』と主要タイトルだけで5作品にも及ぶ。そこからは多彩で異なるターゲットに向けて複数作品を並行して届ける近年のガンダム戦略が窺える。いまやガンダムブランドは、全世代に向けた国民的な一大ブランドである。

 そんなガンダムブランドの変化を象徴したのが、テレビシリーズ版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』かもしれない。
 アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、安彦良和氏の同名のマンガをベースに同氏自身も監督になってアニメ化された。全6章でファーストガンダムと呼ばれる『機動戦士ガンダム』の前史を映像化、2015年春より今年の春まで順次劇場上映をした。テレビ版はこれを全13話に再編集する。

 このプロジェクトのサプライズは、本作の放送をNHK総合テレビが担当する。NHKでガンダムのテレビシリーズを初出で放送するのは、今回が初である。2019年春からスタート。放送時間は明らかにされていないが、日本全国を広くカバーするNHKのなかでもコアチャンネルである総合となるだけに多くの視聴者を集めることになりそうだ。
 劇場展開シリーズをテレビアニメに再編するのは、『機動戦士ガンダムUC』を再編集した『機動戦士ガンダムUC RE:0096』に続くものだ。しかし『ガンダムUC』の放送は、長年ガンダムシリーズとつながりの深いテレビ名古屋、テレビ朝日であった。それが今回はNHKを選択した。

 2019年に40周年を迎えるガンダムシリーズだが、これまでの放送局と結びつきは意外なほど幅広い。1979年の『機動戦士ガンダム』は名古屋テレビが中心となり、首都圏ではテレビ朝日で放送された。1986年の『機動戦士ガンダム ZZ』までこの枠組みが続く。
 しかし1999年の『『∀ガンダム』では、初めてフジテレビ系でガンダムシリーズを放送。さらに『機動戦士ガンダムSEED』からはMBS・TBS系でも展開する。『機動戦士ガンダム00』『機動戦士ガンダムAGE』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『ガンダム Gのレコンギスタ』はこの枠組みだ。
 一方でガンダムファンにお馴染みのガンプラをメインに展開する「ガンダムビルドファイターズ」シリーズはテレビ東京になる。その時々で最適なパートナーとして放送局を選ぶ、それがシリーズが長年ヒットする秘訣なのかもしれない。

 NHKの変化もこれに加わる。NHKは近年、テレビアニメの大型シリーズの導入に積極的だ。2016年からは土曜日夜の総合チャンネルにアニメ枠を設けて、『3月のライオン』『アトム ザ・ビギニング』などを放送しきた。
 2018年夏には他局で放送され人気の高かった『進撃の巨人』をNHK総合に移動させている。今回の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の決定で、NHKのアニメの幅はさらに広がりそうだ。

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