国内の映像プラットフォーム大手の地位を固めるHuluの事業成長が続いている。Hulu(日本)を運営するHJホールディングスの親会社日本テレビホールディングの決算で明らかになった。
HJホールディングスの2019年3月期第2四半期の売上高は97億6100万円と前年同期比12.6%増と二桁成長を維持した。利益面では第1四半期の黒字を維持できなかったが、営業損失1億2400万円、経常損失1億300万円、当期純利益1億400万円と赤字幅を大幅に圧縮した。
売上高を押し上げたのは、収益の基盤となる有料会員数の増加である。第2四半期末(6月末)で会員数は、期初より8万人の増加、178万人となった。HJホールディングスは今期中に会員数180万人を目標に掲げるが、達成も十分視野に入る。
一方で番組調達コストが減少したことから、利益面での改善が進んだ。HJホールディングスの損失の縮小は、日本テレビホルディングス全体の利益にも寄与した。
期中で人気を博したのは、人気テレビドラマの見逃し配信である。『高嶺の花』、『サバイバル・ウェディング』、『ゼロ一獲千金ゲーム』が人気であった。オリジナルコンテンツでは、安室奈美恵の密着ドキュメンタリー「Documentary of Namie Amuro Finally”」が好評だった。